初心者向け情報

積み立てたらいくらになる?投信のシミュレーションで目標を決めよう

NISAやつみたてNISA、iDeCoなど、国が資産運用を推進し始めて久しいですが、皆さんは制度を有効に活用できていますか?

「老後2000万円問題」が一時話題になりましたが、自分の老後は自分で守れるように、しっかりと備えておかなければなりません。

「よし!じゃあ将来のためにつみたてNISAを活用して資産運用をしてみよう!」と意気込んでみたものの、どれぐらいの金額を運用に回せばよいか、何年積み立てればよいか、積み立て続けたらいくらになるかなど、初心者が自身で計算してそれぞれの数値を算出するのは非常に大変です。

そこで今回は、楽天証券サイトで利用できる「積立かんたんシミュレーション」を使用して、つみたてNISAやiDeCoで積み立てを行うにあたっての目標設定や目標達成のためのシミュレーションを行う方法をご紹介したいと思います。

楽天証券のサイトはコチラ

目標を設定しよう

まず大前提として、投資信託は短期での売買によるキャピタルゲインを狙うのではなく、長期で運用することによって資産を増やすことに適したものになります。

「半年後に倍に増やしたい」というように、短期的に高い利益を追求したい方が投資信託で運用しても、求める結果を得るのは難しいです。

ですので、長期投資による運用を始めるにあたって、下の3点は明確に決めておくことが重要です。

ポイント

  • 目的:何のために必要か
  • 期間:いつまでに必要か
  • 金額:いくら必要か

投資信託による運用は10年、20年と長期にわたりますので、間延びして途中で積み立てをやめてしまうといったことを防ぐためにも、目標をしっかり決めて運用を開始しましょう。

ケルン
ゴールのないマラソンはツラいもんね・・・

元本割れの可能性もある点には注意!

投資信託を購入するにあたり、頭に入れておかなければならないことがあります。

それは、元本割れの可能性があるという点です。

投資信託は元本保証がありませんので、運用していく中で基準価格が上下し、運用開始時の金額を下回ってくる場面が出てくこともあります。

投資額を決めるにあたっては、「仮にこのお金が無くなっても生活に支障は出ない」という範囲に抑えるようにしてください。

資産運用は余裕資金で行いましょう。

できるシミュレーションは4種類

楽天証券のサイトから利用できる「積立かんたんシミュレーション」での算出方法は4種類です。*過去のトータルリターン(過去3年実績)より算出

それぞれの使用方法を確認していきましょう。

注意事項

  • 当該数値はあくまでもシミュレーションであり、将来の成果を約束するものではありません。
  • ※期待利回りは、再投資され、複利計算を行ったものです。
  • ※申込手数料、税金等は控除しません。

最終積立金額を計算する

積立期間が終了した時点で最終的にいくらになるのかが算出できます。

計算に必要な数字はこちらの3つです。

入力項目

  • 毎月積立額:月々、投資信託に回す予定の金額
  • 積立期間:現在から積立投資を終わらせるまでの期間
  • リターン:目標としたい運用リターン率(年率)

積立期間は、現在の年齢から逆算して計算してみてもいいかもしれません。

例えば、現在35歳の方が年金受給が始まる年齢である65歳まで積み立てようかなと考える場合は、65ー35=30年で設定するという感じです。

リターンについては、目安として3~5%あたりが現実的かと思われます。

では、試しに入力してみましょう。

まずこちらが入力前の画面です。

最終積立金額を計算する」のタブを選択し、数値を入力していきます。

今回は、毎月積立額を3万円、積立期間を30年、リターンを4%で入力してみます。

入力が完了したら、”計算”ボタンを押してみましょう。

”計算”ボタンを押すとすぐに結果が表示されます。

今回の条件で積み立てた場合、30年後には20,821,482円になっているということです。

ちなみに金額下のグラフでは細かな内訳を確認することもでき、今回でいうと積み立てた金額(元本)は10,800,000円(年36万円×30年)ですが、複利効果もあって運用によって増えた金額が10,021,482円となっています。

また、他の条件と比較してみたい場合は一番下の”異なる条件で比較してみる”のボタンを押します。

ここでは、毎月の積立額を変更する場合とリターンを変更する場合の2パターンを比較できます。

今回は毎月の積立額を変更してみました。

また、それぞれの試算金額の下に”過去の成績がご指定のリターン以上の投資信託はコレ!”というボタンがあり、条件に合った投資信託をすぐに教えてくれるため、非常に便利です。

目標金額達成のための毎月積立額を計算する

達成したい目標がある場合、目標達成に向けて毎月いくらを積み立てればよいかが算出できます。

計算に必要な数字はこちらの3つです。

入力項目

  • 最終積立金額(目標):積立期間が終了した時点での投資元本と運用益の合計金額
  • 積立期間:現在から積立投資を終わらせるまでの期間
  • リターン:目標としたい運用リターン率(年率)

入力の方法は先ほどと同じです。

例として、25年後に2,000万円の資産を築きたいという目標を立てた場合、毎月の積み立て額はいくら必要なのかを試算してみましょう。

赤枠内に必要情報を入力し、”計算”を押します。

25年後に2,000万円の資産を築きたいという目標に対し、リターンを4%で設定したら月々の積み立て額は38,901円となりました。

また、こちらも設定条件を変更しての比較も可能です。

このように、月々の積み立て額のシミュレーションを行いたい場合はこちらを使いましょう。

目標金額達成のための積立期間を計算する

目標金額達成にどれくらいの時間(積立期間)がかかるかが算出できます。

計算に必要な数字はこちらの3つです。

入力項目

  • 最終積立金額(目標):積立期間が終了した時点での投資元本と運用益の合計金額
  • 毎月積立額:月々、投資信託に回す予定の金額
  • リターン:目標としたい運用リターン率(年率)

では例として、1,000万円の資産を築きたいという目標を立てて毎月20,000円を積み立てた場合、目標の1,000万円達成にどれくらいの時間がかかるかを試算してみましょう。

赤枠内に必要情報を入力し、”計算”を押します。

1,000万円の資産を築きたいという目標を立てて毎月20,000円を積み立てた場合、リターンを4%で設定したら1,000万円達成に必要な期間は24年7カ月となりました。

また、こちらも設定条件を変更しての比較も可能です。

このように、目標金額達成に必要な積立期間のシミュレーションを行いたい場合はこちらを使いましょう。

目標金額達成のためのリターンを計算する

目標金額達成に必要なリターンが算出できます。

計算に必要な数字はこちらの3つです。

入力項目

  • 最終積立金額(目標):積立期間が終了した時点での投資元本と運用益の合計金額
  • 毎月積立額:月々、投資信託に回す予定の金額
  • 積立期間:現在から積立投資を終わらせるまでの期間

では例として、1,500万円の資産を築きたいという目標を立てて毎月30,000円を25年間積み立てた場合、目標の1,500万円達成に必要なリターンを試算してみましょう。

赤枠内に必要情報を入力し、”計算”を押します。

1,500万円の資産を築きたいという目標を立てて毎月30,000円を25年間積み立てた場合、目標の1,500万円達成に必要なリターンは3.8%となりました。

また、こちらも設定条件を変更しての比較も可能です。

このように、目標金額達成のために目指すべきリターンのシミュレーションを行いたい場合はこちらを使いましょう。

ただ、投資初心者にとっては目指すべきリターンと言われてもどうしたらよいかわからないというのが正直なところだと思います。

そういう方は、一番下の”異なる条件で比較してみる”ボタンを押してみてください。

『最終積立金額を計算する』のところでも触れましたが、過去の実績から、目標リターン率以上の投資信託を紹介してくれます。

投資学習サイトや各種セミナー・スクールも有効に活用

これからは自分の将来のためには自分でしっかり備えていかなければならない時代だというのはご存じの通りかと思います。

ただ、シミュレーションを行い、資産運用に対する興味が湧いてきても、株式投資や投資信託について独学で学んでいくのは非常に大変です。

そういう方は、各種セミナーやスクールなどの活用も検討してみましょう。

まずはオンラインでの非対面式のセミナーでお試し視聴してみてもいいでしょうし、スクールなどは資産運用に興味を持っている方と知り合えることによって、情報交換や継続のためのモチベーションを高めることにも繋がってくると思います。

ここでは、学習に役立つサイトや各種セミナー・スクールをいくつか紹介します。

日本取引所グループ

意外と紹介されることが少ない印象ですが、東証を運営する日本取引所グループのサイトでは株式投資における基本や制度を学べるコンテンツがたくさん用意されています。

セミナーなども定期的に開催されていましたが、現在はコロナ禍ということで対面式での開催は中止されているようです。

しかし、一部オンラインによるイベントやセミナーは再開していますし、日本取引所グループのYouTube公式チャンネルなどでもいろいろな情報を得られますので、チェックしてみてください。

日本取引所グループのサイトはコチラ

楽天証券

証券会社では楽天証券もオススメです。

証券口座を開設していれば無料で参加できる勉強会やセミナーが、毎月のように開催されています。

初めての方はもちろん、ある程度経験しているけどもっと詳しく学びたいといった方も満足できるようなコンテンツが豊富に用意されています。

オンラインセミナーも充実していますので、自宅でリラックスしながら視聴することも可能ですね。

また、投資情報メディアである『トウシル』からも非常に有益な情報を得ることができますので、楽天証券は必ず口座開設を行っておくべき証券会社の一つです。

最新のキャンペーンを有効に活用し、お得に口座開設をしましょう。

ファイナンシャルアカデミー

ファイナンシャルアカデミー』は、”お金の教養”を身につけるための日本最大級の総合マネースクールです。

多くのメディア掲載や書籍の発行もしており、教育機関として本当に有益な情報のみを中立性のある立場で提供するというこだわりを持っています。

受講者の満足度が非常に高いのも特徴です。

投資信託の仕組みを正しく理解し、商品を選ぶために必要な知識とノウハウを初歩から体系的に学びたい方にオススメですね。

無料セミナーが用意されているので、まずはこちらを受講してみましょう。

ファイナンシャルアカデミーの無料セミナーをいくつか受講しての感想も書いています。

ぜひ合わせてご確認ください。

投資の達人になる投資講座

投資の達人になる投資講座』は、講師が非常に魅力的です。

世界三大投資家の一人であるジム=ロジャーズ氏や東京大学名誉教授の伊藤元重氏、その他、元税務署長、著名不動産鑑定士、著名公認会計士らが務めます。

また、校長の市川雄一郎さんは東京証券取引所から東京証券取引ニッポン経済応援プロジェクトの専門家集団 「東証+YOU応援団」の1人に選出され、各メディアでの取材・寄稿・監修なとも多数行っています。

こちらも無料オンライン講座が用意されていますので、お金に対する不安を解消したい、投資についての知見を深めたいといった方は活用されてみてはいかがでしょうか。

投資の達人になる投資講座のサイトはコチラ

こちらも無料講座を受講しての感想を記事にしていますので、参考にしてみてください。

【感想】予想以上に学びがあった無料セミナー=投資の達人になる投資講座=

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資産運用を”やらないリスク”をとらないようにしよう

資産運用を”やる”か”やらない”かは、将来の資産形成において非常に大きな違いを生みます。

日本ではまだまだ金融教育が遅れており、”株式投資=怖いもの”といったイメージを持っている方も多いですが、最近は資産運用をやらないことがリスクだということも言われるようになってきました。

個別株やFXなどに比べて投資信託での長期運用は比較的リスクを抑えながら資産を築きやすい方法ですので、自身のリスク許容度にあった商品選択を行いながら、今回のシミュレーションを資産形成における目標設定の参考にしていきましょう。

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