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トレンド把握はテクニカルの基本!トレンドラインを引いてみる

株式投資を行う上で、株価チャートにおける「トレンド」を意識することは非常に重要です。

どんなに業績が好調な銘柄でも、トレンドを無視してエントリーしてしまうと大きな損失になってしまうことがあります。

では、現在のトレンドが上昇トレンドなのか、下降トレンドなのかを判断するにはどうすれば良いのでしょうか。

今回はそんな疑問を解消すべく、トレンドラインについて学んでいきたいと思います。

トレンドラインとは

トレンドラインとは、安値と安値、もしくは高値と高値を線で結んだものになります。

この線が上向きか下向きか、角度はどうかなどによって、現在のトレンドが上昇トレンドか下降トレンドかであったり、トレンドの強さや弱さを判断します。

また、2本の線を使って今後の株価の動きを予測したりといった使い方もできます。

ここからは、トレンドラインについてもう少し掘り下げていきます。

下値支持線

まず、株価の主な安値と安値を結びます。

こうして引かれた線を、「下値支持線」「支持線」、または「サポートライン」と呼び、上昇トレンド時に意識される線になります。

理由としては、「株価がこの線に近づいてきたら反発するかもしれない」という投資家心理が働く為で、押し目買いやトレンド変換のポイントとして考えられることが多いです。

では、実際のチャートに下値支持線を引いてみましょう。

こちらは、任天堂の週足チャートに下値支持線を引いたものになります。

下値支持線付近で押し目をつけて反発しているのがわかると思います。

全ての下値抵抗線がこのように機能するわけではありませんが、多くの投資家が参加している(出来高が多い)銘柄ほど大衆心理が働きやすい為、比較的わかりやすい下値支持線が引ける場合が多いです。

上値抵抗線

次に、株価の主な高値と高値を結びます。

こうして引かれた線を、「上値抵抗線」「抵抗線」、または「レジスタンスライン」と呼び、下降トレンド時に意識される線になります。

理由としては下値支持線の逆で、「株価がこの線まで上昇してきたら売られるかもしれない」という投資家心理が働く為であり、空売りのエントリーや戻り売りのポイントとして考えられます。

では、実際のチャートに上値抵抗線を引いてみましょう。

こちらは、先ほどの任天堂の週足チャートに上値抵抗線を引いたものになります。

上値抵抗線を意識して株価が下落していることがわかると思います。

株価が上値抵抗線付近まで値を戻してきた場合、線を上抜けするとトレンドが上昇トレンドに変わる可能性がある為、値動きに注目している投資家が多くなります。

トレンドラインに素直に反応しやすい銘柄については、上抜けを確認できた途端、待ってましたと言わんばかりに一気に上昇トレンドに入っていくことも多いので、トレンド転換のタイミングを見逃さない様にマメに値動きを確認するようにしましょう。

トレンドラインを引く際の注意点

下値支持線と上値抵抗線についてのよくある疑問として、以下の2点が挙げられます。

  • トレンドラインはローソク足の実態に合わせるのか、ヒゲに合わせるのか
  • トレンドラインは何本引いても良いのか

この疑問について、簡単に触れておきたいと思います。

高値と安値の定義は実体か、ヒゲか

結論から言うと、決まっていません

どちらかというとヒゲの高値・安値を結ぶ場合が多い印象ですが、異常値がある場合などはその限りではありません。

目的はトレンドを把握することであり、最も重要なのは市場で取引している投資家がどのラインを意識しているかを考えることです。

多少のノイズが出る場合がほとんどですが、中には非常にわかりやすくトレンドラインに反応しているものもあります。

初心者はこういうわかりやすい銘柄を見つけて取引すると、大きな失敗を避けることにも繋がってくるのでおすすめです。

トレンドラインは何本引いても良いのか

次にトレンドラインの本数ですが、これは何本引いても構いません

先ほども述べましたが、最も重要なのは市場で取引している投資家が意識しているラインを考えることです。

トレンドラインに正解はなく、いくつも引いてみた線の中から最も意識されているであろう線を見つける必要があります。

例として、先ほどから使用している任天堂のチャートにいくつか線を引いてみます。

任天堂の場合は比較的上昇と下降のトレンドがわかりやすいチャートとなっていますが、トレンドの方向性が定まっていない銘柄のチャートの場合は判断が難しくなってきます。

こちらは、LINEの週足チャートに線を引いたものです。

いかがでしょうか。

こういった銘柄はトレンド変換への対応が遅れれば大きな損失に繋がってしまう為、早め早めに売買判断を行っていかなければなりません。

特に初心者の場合はトレンドが明確になるまで待つか、わざわざ難しい銘柄で取引せずにトレンドのわかりやすい銘柄を探して取引した方が良いのではないかと思います。

最後に、重要な点をもう一度まとめます。

ポイント

市場で取引している投資家が一番意識しているラインを考えること

*トレンドラインは何本引いても良いし、何度引き直しても良い

トレンドラインの活用方法

トレンドラインの引き方や疑問について学んできましたが、ここからはトレンドラインの実際の活用方法についてみていきます。

トレンドは2本の線を使用して判断する

トレンドラインで上昇トレンドか下降トレンドかを判断する際は、2本のトレンドラインを使用します。

ここで重要なのは、1本の線だけでトレンドを判断しないという事です。

具体的にいうと、下値支持線が上向きであっても、上値抵抗線が下向きであれば上昇トレンドとは呼べないという事であり、その逆も同様です。

では、先ほどの任天堂のチャートを見てみましょう。

非常にトレンドがわかりやすいチャートです。

下値支持線と上値抵抗線の間のことを「チャネル」と呼びますが、このチャネルが上向きで上昇トレンド、下向きで下降トレンドと判断します。

そして、上昇トレンド時に下値支持線を上から下に抜く(下降トレンド時に上値抵抗線を下から上に抜く)ポイントがトレンドの転換点であり、トレンド分析を行う上での非常に重要な場面です。

下のチャートでいうAとBが、トレンドの転換点になります。

そしてもう一つ、トレンドラインに関して知っておくべきパターンについて触れておきます。

それは、「三角持ち合い」についてです。

三角持ち合いは下値支持線と上値抵抗線が交差するパターンで、小さなものを含めると非常に多くの場面で形成されます。

下のチャートに三角持ち合いの場面をわかりやすく示しましたのでご覧下さい。

三角持ち合い形成後は、線と線が交差する頂点の場面から上か下かの抜けた方向に株価が動きやすくなります。

上の例では上昇トレンドの高値圏で形成した三角持ち合いから下に抜けたタイミングで株価が大きく下落していますし、下降トレンド時に形成されている三角持ち合いから上に抜けたタイミングでは株価が大きく上昇しているのがわかると思います。

今回は大きな三角持ち合いを例に出しましたが、小さな三角持ち合いを含めるとこれだけの数が挙げられます。

このように、大きさは様々ですが三角持ち合いは頻繁に形成されますので、意識してチャートを見るようにすると良いかと思います。

トレンドラインの角度に注目する

次に、トレンドラインの角度にも注目しましょう。

これはイメージしやすいと思いますが、2本のトレンドラインの角度が急であればあるほど、上昇や下落の勢いは強いと判断できます。

下のチャートの2つのラインを見ると、同じ上昇でも左のラインの方が角度が急で、上昇の勢いが強いことがわかると思います。

今回の例は極端な上昇とまではなっていませんが、中には短期で一気に急騰するような場面が見られるチャートもあります。

こういった際の注意点として、急騰の理由が好材料による一時的なものなどであった場合は、上昇が一服すると売られるのも早いといった傾向が挙げられます。

理由としては、上昇が一服すると利益確定の売りが強まる為です。

中にはそれに便乗して空売りを仕掛けてくる投資家もいる為、売りの圧力は一層強くなり、せっかくの利益が一気になくなってしまう可能性がありますので注意しましょう。

まとめ

トレンドを把握する上で、トレンドラインを引くことが非常に重要な意味を持つということを理解頂けたでしょうか。

トレンドラインを引くこと自体はそれほど難しくないと思いますので、まずはいろいろなチャートにトレンドラインを引くことから始めてみましょう。

何度も引いているうちに、どのラインが重要かを見極める目が養われてくると思います。

あとは、自身が決めたルールに則ってブレずに取引を行う事です。

トレンドラインを有効に活用し、運用成績UPに繋げていきましょう。

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