テーマ株

【6533】Orchestra Holdings ~DX(デジタルトランスフォーメーション)~

「テーマ株」とは、話題になっている材料に関連する事業を行っていたり、関連する業界に属していたりといった企業群のことを指します。

テーマ株は投資家の注目度も高く、活発に取引される傾向にあるため、短期間での株価の上昇も期待できます。

 

ケルン
「テーマ」は社会問題や画期的な新技術など、対象は多岐に渡ります

 

このコーナーでは、話題のテーマに関連する企業の事業内容やテクニカル・ファンダメンタルズの現状などを確認し、投資判断に役立てていきたいと思っています。

銘柄選定の基準として、小資金の投資家でも検討できるという理由から『株価3,000円以下』としています。

 

今回は『デジタルトランスフォーメーション』に関連する銘柄である、こちらの企業を紹介していきます。

Orchestra HoldingsのHPはコチラ

デジタルトランスフォーメーションについて

「DX」とも呼ばれています。

経済産業省が2018年12月にまとめた「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)」によると、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」とあり、デジタルを利用した変革全般を指すこともあります。

ビジネス環境の激しい変化に対応するために、データとテクノロジーを活用して、製品やサービス、ビジネスモデルを変革することが必要との考えで、そのために既存の老朽化した基幹システムの刷新やクラウドサービスの活用などが進められています。

会社概要

経営理念

創造の連鎖 -事業を通じて創造の志士を輩出し続けるー

事業内容

下記、株式会社Orchestra Holdingsの事業内容になります。

デジタルトランスフォーメーション会社。DX事業(クラウドインテグレーション、WEBシステム開発・アプリ開発)、デジタルマーケティング(運用型広告、SEOコンサル、クリエイティブ)事業を展開。その他、プラットフォーム(占い中心にネイティブアプリの企画・制作・運営)、新規事業。マーケティング戦略立案からMA/CRM等のクラウド型マーケティングシステムの実装まで一気通貫でのサポートを目指す。セールスフォース・ドットコム社とのパートナーシップ強化を推進。2017年デジタルアイデンティティから商号変更。2018年AUスマートパスでチャット占いアプリ「au占い」の配信を開始、「世界コスプレサミット」を運営するWCSと資本業務提携。主要取引先はADKデジタル・コミュニケーションズ。

マネックス銘柄スカウターより

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Orchestra Holdingsの事業は、企業向けのデジタルマーケティング事業を柱とし、DX事業、その他事業の3つに分類されます。

事業間のシナジーを創出することで、各事業の成長をさらに加速させています。

2020年12月期第1四半期 決算補足説明資料より

それぞれの事業について、詳しくみていきましょう。

デジタルトランスフォーメーション事業(DX事業)

デジタルトランスフォーメーション事業は、グループ会社であるSharing Innovationsが運営しています。

現在はクラウドインテグレーション事業(CI事業)の拡大に注力しており、セールスフォース社の提供するSalesforce Platformのコンサルティングパートナーとして、「Gold Partner」に認定されています。

これは、DX事業とデジタルマーケティング事業の連携によりマーケティング戦略からMA/CRM実装まで一気通貫のサービス提供が可能な体制を構築していることなどが評価されてのことです。

他にも、Google社の提供するPaaS型のクラウドサービスGoogleAppEngineを使った開発も得意としています。

前年度開始のCI事業については投資フェーズから収益化フェーズに移行してきており、開発体制をさらに強化すべく、直近の2Qに30名体制から60名体制に拡充を予定しています。

2020年12月期第1四半期 決算補足説明資料より

デジタルマーケティング事業

デジタルマーケティング事業については、グループ会社であるDigital Identityがサービスを提供しています。

同社は、市場にどのようなユーザーが、どれだけの規模で存在するかを調査した上で、各ユーザーに対する最適なコミュニケーションを設計する「アイデンティティ設計」に基づき、戦略立案や運用を提供しています。

ユーザーをニーズごとに分類し、商品認知の状況やアクションへの距離などを軸に整理した上で、ターゲットの選定や優先付けを行っており、対象として選定したユーザーに対してニーズや状況ごとに広告やウェブコンテンツの内容、コミュニケーションの流れを企画しています。

セグメント別では、このデジタルマーケティング事業が利益の7割を占める主力事業となっています。

直近の実績も売上高・営業利益ともに過去最高を更新しており、順調に成長しています。

中でも主力サービスの運用型広告の品質向上に引き続き注力しており、Yahoo!マーケティングソリューションパートナープログラム「特別認定 パートナー(広告運用パートナー)」を三期連続で取得するなど、専門的な運用知識、運用実績、高品質な広告運用が評価されています。

2020年12月期第1四半期 決算補足説明資料より

その他事業

その他事業としては、チャット占いアプリの企画・運営やタレントマネジメントシステム(ESI)の開発強化、M&Aプラットフォーム事業の開始などが該当します。

その他事業に関する直近の動向はこちらになります。

2020年12月期第1四半期 決算補足説明資料より

今後の成長戦略

IT人材不足の深刻化や国内パブリッククラウドサービス市場・インターネット広告市場など、同社がビジネスを展開する市場はどれも今後の大きな成長が見込める中、同社は設立当初よろマーケット動向を読み取りながら実施してきたM&Aを今後も積極的に活用した成長戦略を立てています。

具体的には、技術トレンドを適切に捉え、先端IT人材を有する企業を中心にデジタルトランスフォーメーション事業に係るM&Aを実施する予定としています。

また、投資戦略としては今後もコト×Techの最先端企業を中心に出資し、企業価値向上を積極的に支援していくとのことです。

2020年12月期第1四半期 決算補足説明資料より

業績・指標

売上推移

投資キャッシュフローが大きくなった2019年こそ当期利益が前期比でマイナスとなっていますが、全体的にきれいな右肩上がりの成長となっています。

直近の決算も予算進捗は好調に推移していますし、1Qでの新型コロナウイルスの影響も限定的であり、現時点で通期予算に変更なしとしています。

今期も売上高・営業利益ともに2ケタの成長を見込んでいますが、DX事業強化に向けた人材投資、オフィス増床等による販管費増加を勘案し、営業利益予想値は6億円としています。

また、新規事業(タレントマネジメントシステム、M&Aプラットフォーム)への投資も継続し、収益フェーズへの早期移行を目指すとのことです。

指標

7/15時点の株価は1,653円です。

ROEが22.46%、ROAが8.48%ということで、非常に高い収益率となっています。

自己資本比率は35.9%となっており、特別高くはないですが、合格点といった水準です。

また、配当については前期より増配予定となっているものの、利回り0.42%と低めです。

チャート

7/15時点の週足チャートです。

コロナショック以降は株価がV字回復となり、6月には年初来高値をつけています。

日足チャートでは現在もみ合いの状態が続いていますが、上昇トレンドは継続していますし、もう一段上昇する可能性もありそうです。

業績・株価共に非常に好調な状態ですね。

最後に

以上、株式会社Orchestra Holdingsの銘柄紹介となります。

ここで紹介した内容は購入を推奨するものではありません。あくまでも、自己責任において投資判断をお願いします。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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