テーマ株

【3626】TIS ~DX(デジタルトランスフォーメーション)~

「テーマ株」とは、話題になっている材料に関連する事業を行っていたり、関連する業界に属していたりといった企業群のことを指します。

テーマ株は投資家の注目度も高く、活発に取引される傾向にあるため、短期間での株価の上昇も期待できます。

 

ケルン
「テーマ」は社会問題や画期的な新技術など、対象は多岐に渡ります

 

このコーナーでは、話題のテーマに関連する企業の事業内容やテクニカル・ファンダメンタルズの現状などを確認し、投資判断に役立てていきたいと思っています。

銘柄選定の基準として、小資金の投資家でも検討できるという理由から『株価3,000円以下』としています。

 

今回は『DX(デジタルトランスフォーメーション)』に関連する銘柄である、こちらの企業を紹介していきます。

TISのHPはコチラ

デジタルトランスフォーメーションについて

「DX」とも呼ばれています。

経済産業省が2018年12月にまとめた「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)」によると、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」とあり、デジタルを利用した変革全般を指すこともあります。

ビジネス環境の激しい変化に対応するために、データとテクノロジーを活用して、製品やサービス、ビジネスモデルを変革することが必要との考えで、そのために既存の老朽化した基幹システムの刷新やクラウドサービスの活用などが進められています。

会社概要

OUR PHILOSOPHY (基本理念)

OUR PHILOSOPHYは、TISインテックグループの価値観です。

グループの経営、企業活動、構成員において、TISインテックグループが大切にする考えやあり方が幅広く明確化されており、TISインテックグループの全ての営みはこのOUR PHILOSOPHYを軸に行われます。

HP 「会社情報」より

Mission

ムーバーとして、未来の景色に鮮やかな彩りを

ミッションは、TISインテックグループが果たすべき社会的役割であり、TISインテックグループの存在意義です。

TISインテックグループは デジタル技術を駆使したムーバー(TISインテックグループおよびグループの構成員)として、未来のまだ見ぬ景色の中、社会を魅了する斬新な可能性や選択肢の提供によって鮮やかな彩りをつける存在でありたいと考えています。

事業内容

下記、TISインテックグループの事業内容になります。

国内2位の情報システム会社。大手SierのTISインテックグループとしてITインフラ・金融IT・産業IT分野でアウトソーシング、クラウド、ソフトウェア開発、ソリューション、コンサルティングを提供。TISインテックグループ、約2万名を擁し金融・製造・流通サービス・公共・通信等の分野でITビジネスを展開。社会システム・クレジットカードシステムに強み。マーケット開拓型ビジネス(リテール決済「PAYCIERGE」、電力システム「エネLink」等)を推進。事業・資本提携によりASEAN諸国でグローバル事業拡大を加速。傘下にインテック、アグレックス(旧日本能率コンサルタント)、プラネット<2391>を持つ。2008年大手システム開発のTISとインテックが経営統合&設立。2009年東証1部のソラン・2011年ユーフィットを完全子会社化。2015年アグレックスを完全子会社化。

マネックス銘柄スカウターより

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TISは、ビジネスを支える基幹システムから、高い競争力を生むアプリケーション、さらにはシステムの基盤となるプラットフォームまで、幅広い業界・分野でITサービスを提供する総合ITサービス企業です。

情報サービス業界は、パラダイムシフトと呼ぶべき大きな転換期を迎えており、顧客のITニーズはサービス化・グローバル化へと大きく変化しています。

こうした中、持続的な成長を遂げていくために、「クラウドサービス」や「海外事業」にも積極的に取組み、今後ますますグローバル化が進む顧客へのサービス提供体制の充実とサービス化メニューの拡充を推進しています。

HP 「会社情報」より

セグメントとしては4つに分かれており、売上高の4割強を占める産業ITと、利益率の高い金融ITが中心の構成となっています。

顧客業種別売上高では「サービス」が25.4%で一番多く、次いで「カード」と16.9%という順です。

主な事業内容と顧客業種別売上高の詳細はこちらです。

HP 「IR情報」より
2020年3月期 決算説明資料より

中期経営計画

スローガン

Transformation to 2020 ~グループ一体となり構造転換を実現し、社会の課題解決をリードする企業へ~

同社は、2017年にグループビジョン2026を策定しており、本中期経営計画は、グループビジョン2026策定後の最初の中期経営計画となっています。

中期経営計画(2018-2020)は、グループビジョン2026の達成に向けた土台構築のため、スピード感ある構造転換を行っていき、持続的な企業成長・企業価値の向上を目指しています。

具体的には、「持続的な利益成長」と「社員の自己実現重視」の目標に加え、その目標達成のために必要となる 「継続的なスピードある構造転換」のために重要な「コア事業への集中」「先行投資型への転換」「グローバル事業の拡大」を基本方針としています。

HP 「IR情報」より

重要な経営指標(KPI)

HP 「IR情報」より

同社は本中期経営計画の重要指標として上記の4つを定めています。

しかし、2020年3月期において、中期経営計画における4つのKPIである「戦略ドメイン比率50%」「営業利益430億円」「営業利益率10%」「ROE12%」の全てについて1年前倒しで達成しています。

これは、事業環境の良さも追い風になったとは思いますが、事業持株会社体制に移行した後、グループ一体経営が加速したこと人材投資と利益成長の善循環が実現できたこと、この2つが大きな要因となっています。

業績・指標

売上推移

売上高・利益ともに右肩上がりのグラフとなっており、順調に成長を続けています。

営業利益は2016年3月期から2ケタ成長を続けており、EPSも着実に伸ばしてきています。

2021年3月期については、新型コロナの影響もあって弱気な予想ですね。

指標

6/26時点の株価は2,305円です。

ROE12.46%は優秀な水準ですし、PERをみてもそこまで割高感はありません。

自己資本比率も63.3%と高いです。

配当利回りに関しては、1.52%と少し物足りない水準となっています。

チャート

6/26時点の週足チャートです。

年初来高値は2,384円、年初来安値が1,723円となっています。

コロナショックが起こるまでは緩やかに上昇トレンドを継続しており、現在はほぼコロナ前の水準に戻ってきています。

会社予想では今期を減益としていますが、想定ほどの影響がないようであれば、そのままコロナ前のトレンドを継続しそうな感じです。

まとめ

すでに中期経営計画を前倒しで達成していますし、次の中期経営計画においてもコロナ禍の逆風をものともせずに利益を積み重ねていくのではないかと思います。

以上、TIS株式会社の銘柄紹介となります。

ここで紹介した内容は購入を推奨するものではありません。あくまでも、自己責任において投資判断をお願いします。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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