「テーマ株」とは、話題になっている材料に関連する事業を行っていたり、関連する業界に属していたりといった企業群のことを指します。
テーマ株は投資家の注目度も高く、活発に取引される傾向にあるため、短期間での株価の上昇も期待できます。
このコーナーでは、話題のテーマに関連する企業の事業内容やテクニカル・ファンダメンタルズの現状などを確認し、投資判断に役立てていきたいと思っています。
銘柄選定の基準として、小資金の投資家でも検討できるという理由から『株価3,000円以下』としています。
今回は『コロナウイルス』に関連する銘柄である、こちらの企業を紹介していきます。

コロナウイルスについて
2019年12月以降、中国湖北省武漢市で原因不明の肺炎が発生しました。
20年に入り新型のコロナウイルスが確認されたことで、新型コロナウイルスによる肺炎を防止するためのマスク関連株などへ関心が高まっています。
コロナウイルスは主に呼吸器や腸に影響を及ぼすのが特徴で、過去に世界で拡大した重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)もコロナウイルスの一種です。
20年1月15日には国内で新型コロナウイルスによる肺炎の患者が初めて確認され、それ以降、人から人への感染が拡大しており、治療薬やワクチンの開発が待たれています。
会社概要

社是
創造、革新、挑戦そして継承
事業内容
下記、アゼアス株式会社の事業内容になります。
防護服メーカー。防護服・環境資機材(米国デュポン社製化学防護服、アスベスト処理用資機材の販売)、たたみ資材(畳に関連する資材全般の販売)、アパレル資材(繊維副資材の製造・販売)の3事業を展開。主力の防護服は米国デュポン社のタイベック素材・タイケム素材製品を中心に自社製を含め各種対策(感染症・放射性粉塵・アスベスト・ダイオキシン等の有害化学物質対策・感染症対策、アークフラッシュハザード・化学テロ・化学物質対策、作業環境リスク対応)に応じた多様なモデルを製造・販売。耐アークフラッシュ防護服の拡販、難燃防護服・高視認性防護服の開発に注力。2018年ホシデン<6804>と共同で「アゼアス・スマート・プロテクション・システム」を提供。
マネックス銘柄スカウターより
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アゼアスグループの事業は、国内10ヶ所、海外5ヶ所を拠点に3つの事業分野で構成されています。
防護服・環境資機材
デュポン社のタイベック®製品を主力製品として、汚れ作業から、有害な粉じん作業、危険な化学物質の取り扱い、新型インフルエンザ等の感染症対策に至るまで、さまざまな用途に対応した化学防護服や環境資機材を供給しています。

また、アークフラッシュ防護服などの難燃防護服、高視認性防護服など、多様なリスクから作業者を守る製品を取り扱っています。
防護服の導入や教育についてのサポートも行うなど、安全な作業環境を実現するためのトータルなソリューションを提供しています。
機能性建材
機能性建材事業では、最高級の天然畳表や、畳芯材の中心資材であるフォーム、ボードから、畳縁、畳糸などの副資材まで、 畳に関連する資材を幅広く取り扱っています。
また、中国での独自の検品方法による高品質な畳表を全国の畳材料問屋へ供給しており、安らぎの和空間づくりのサポートなど、日本の良き伝統の継承と新しい価値創造に挑戦しています。

アパレル資材
アパレル資材事業では、裏地、芯地、ポケット地や釦、ファスナーなどの衣料用副資材、自社裁断品、テープ加工品をアパレルメーカーに供給しています。
上海・大連の子会社やベトナム駐在員事務所と日本営業との連携によるグローバルなネットワーク展開により、アパレル製品製造に必要な資材をパッケージして、海外工場へのタイムリーな供給も可能にしています。
長年の経験から培われた確かな技術と厳格な品質管理から生まれる高品質な各種資材を通して、よりファッショナブルでクリエイティブなものづくりをサポートしていきます。

重点戦略と新型コロナウイルスへの対応

アゼアスのミッション
安全・防護システムで人と環境を守る
アゼアスでは重点戦力として以下の3点を掲げています。
- 有害化学物質から人と環境を守る
- 感染症から人と環境を守る
- 作業環境リスクかた人を守る
新型コロナウイルスへの対応
防護服は新型コロナウイルス対応を行う官公庁・医療機関等の需要が急増したことに加え、大手製造業や商社等の海外に支店を持つ企業から支援物資としての需要が発生しています。
また、一般産業ユーザー(原子力発電所、清掃工場、メンテナンス、製造業等)において、供給不足に備えた需要も発生している状況です。
しかし、需要急拡大に伴って不織布等の原材料の高騰や製品の囲い込みが世界中で発生しており、不足感が強くなっています。
それに加えて中国等の都市封鎖や人の移動制限により生産工場が停止し、欧米、アジアで輸出規制等の発動によって防護服、マスク等の輸入に大幅な遅れも発生しています。
そういった状況を踏まえ、感染症等の世界的な緊急事態に備えた供給体制の見直しが課題となっており、以下のような対策を講じようとしています。

業績・指標

売上推移


ここ数年は売上高が緩やかに上昇しており、利益面では2ケタ成長が続いていいます。
しかし、新型コロナウイルスの影響による原材料の高騰や不足により、2021年4月期は利益が大幅に減少する見込みとなっています。
指標

8/7時点の株価は831円です。
PERは26.6倍となっていますが、PBRは1倍を割っています。
また、自己資本比率72.3%は非常に優秀な水準です。
チャート

8/7時点の週足チャートです。
コロナウイルス関連銘柄として1~2月にかけて急騰しましたが、現在は調整し、株価が落ち着いてきています。
長期線を支持線として下げ止まるかといった状況でしょうか。
以上、アゼアス株式会社の銘柄紹介となります。
ここで紹介した内容は購入を推奨するものではありません。あくまでも、自己責任において投資判断をお願いします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。