おすすめ投資本

株初心者向けおすすめ書籍『ファンダメンタル投資の教科書』

株初心者向けにおすすめの書籍として、『ファンダメンタル投資の教科書』をご紹介します。

この本は私が株式投資を始める際に初めて購入した本で、初心者がまず理解するべき基礎の部分に絞ってわかりやすく解説してくれています。

今回は簡単な内容と私自身の感想をお伝えしたいと思いますので、購入時の参考になれば幸いです。

どんな本?

『ファンダメンタル投資の教科書』は、文字通りファンダメンタル(ファンダメンタルズという場合もあります)を切り口として株式投資で利益を出すための分析方法が書かれています。

株式投資におけるファンダメンタルとは、売上高や利益、資産、負債などの財務状況といった企業の基本的な経営状態を表し、このファンダメンタルを基に投資判断を行っていくことをファンダメンタル投資と言います。

株式投資を始めたばかりの頃は「さて、何から学べばいいんだろう・・・」という方がほとんどだと思いますし、「財務の知識なんて持ってないから難しそう・・・」という風に思う方も多いと思います。

ケルン
実際、私自身がそうでした。

ただ、これから長く株式投資を行っていく上で必ず知っておいた方がよい知識であることは間違いありませんので、少しずつ学んでいきましょう。

この本を読んでほしい人

冒頭でも述べたように、『ファンダメンタル投資の教科書』は初心者でも理解しやすいように重要なポイントに絞って解説してくれています。

また、分析のみではなく実際の売買における判断基準まで触れられているため、分析による銘柄選択から購入・売却までの考え方が1冊で理解できるという良書です。

ただ、内容としては初心者向けのものになりますので、ある程度経験を積んでいる方にとっては物足りない部分もあるかもしれません。

そこで、突然ですが2つの質問をしてみたいと思います。

問題

◆決算短信にはどういう情報が記載してありますか?

◆PER・PBR・ROEの意味や算出方法が説明できますか?

どうでしょう?

この質問をあっさり答えられる方はこの本の内容はある程度理解されているかもしれませんね。

しかし、自信がなかったり答えに詰まったりする方には非常に役立つ1冊になると思います。

下記に、この本をおすすめしたい方の例を挙げてみました。

該当する項目が多い方は、ぜひ一度手に取ってみることをおすすめします。

この本を読んでみてほしい人

  • これから株を始めようと思っているが、何から学んでいいかわからない人
  • 財務の知識がなく、決算書の見方がわからない人
  • 会社四季報の読むべきポイントを知りたい人
  • 銘柄選びから売買判断までの一連の流れを知りたい人
  • 最低限押さえておくべき株価指標がわからない人
  • PER・PBRはとにかく低ければいいと思っている人

著者プロフィール

この本の著者である足立武志さんは、公認会計士・税理士・ファイナンシャルプランナーです。

株式投資や資産運用に精通した公認会計士として、執筆活動やセミナーなどの活動を行っています。

今回紹介するもの以外にもたくさんの書籍を執筆しており、『株を買うなら最低限知っておきたい 株価チャートの教科書』(ダイヤモンド社)や『現役公認会計士 足立武志の「やさしい株の教室」』(日経BP社)などがあります。

また、楽天証券の投資メディアであるトウシルでも連載を持っており、個人投資家に向けて有益な知識や情報を提供しています。

公認会計士・税理士 足立武志ブログ

概要

『ファンダメンタル投資の教科書』の概要はこのようになっています。

主な目次

  • 情報満載!会社四季報を使い倒せ!
  • 業績をタイムリーに知る!決算短信のチェックポイント
  • 決算書に関連した代表的バリュエーション指標
  • 大失敗しないための買い方・売り方
  • 応用編 決算書を使いこなせばこんなこともわかる!

それぞれの項目に関して、簡単な内容や感じたことを書いていきます。

情報満載!会社四季報を使い倒せ!

この章では、会社四季報って何?というところから、見るべきポイント・活用の裏技といったところまで詳しく解説されています。

会社四季報を活用した「成長株」「割安株」「復活株」の見つけ方といった銘柄探しに役立つ情報が書かれていますので、初心者でも実践しやすくなっています。

また、倒産の危険度を探るための7つのチェックポイントも具体的に記されており、ここを読めば会計知識がない方でも倒産リスクを抱えた企業を避けやすくなるかなと思います。

ケルン
会社四季報なんて読んだことなかったので、非常に役立ちました!

業績をタイムリーに知る!決算短信のチェックポイント

この章では、投資家以外には馴染みのない「決算短信」とは何か、どういう構成で何がわかり、どう活かせばいいのかが解説されています。

会計の知識がない初心者にとっては聞くだけで拒否反応を示してしまいそうな「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュ・フロー計算書」といった点についても、押さえておくべきポイントをわかりやすく説明してくれています。

あまり深く入り過ぎず、初心者を意識してくれていて非常に読みやすくなっていますので、予備知識のない方でも理解しやすいと思います。

ちなみに、決算書の読み方に特化しているという点でいうとこちらの書籍もおすすめです。

誰もが知る企業を例に、クイズを織り交ぜながら決算書に関する知識や考え方が学べますので、決算についてもう少し詳しく学びたい方は合わせて読んでみてください。

決算書に関連した代表的バリュエーション指標

ここでは、PER・PBR・ROE・配当利回りについて解説されています。

ケルン
企業分析ページでよく見かけるワードですね。

これらも株式投資をしない方にとっては全く不要なものですが、投資家にとっては非常に重要な株価指標になります。

この章ではそれぞれの算出方法や考え方について学べることはもちろん、使用する際の注意事項まで細かく解説してくれています。

「数値的には良くてもこういう銘柄には注意!」といったよくやりがちな間違いに対するアドバイスも記されているため、すぐに企業分析で活かせる実践的な知識を得ることができます。

大失敗しないための買い方・売り方

本書は『ファンダメンタル投資』について書かれている本ですが、この章ではテクニカル的な部分について触れられています。

基本的には株価は業績に連動しますが、短期的には株価が業績に連動しないということも日常茶飯事です。

そのため、ファンダメンタル的には良いと思って購入しているのに株価が上がらず、大きな損失を出してしまわないようにチャートを用いて売買タイミングの解説をしてくれているのがこの章になります。

大損して株式市場から退場してしまわないようにトレンドと損切りの重要性についても詳しく書いてありますので、理解必須の章です。

応用編 決算書を使いこなせばこんなこともわかる!

最後は決算書の読み方における応用についてです。

決算書を理解できるようになってくると、企業の倒産リスクを見極めたり、粉飾決算を見抜けたりするようになります。

また、特別利益・特別損失の計上に対する対応など、脱初心者に向けてワンランク上の読み取り方についても触れられていますので、非常に勉強になりますね。

投資している企業が倒産してしまったら株券はただの紙切れになってしまいますし、粉飾決算の企業を保有していたら明るみに出たときに非常に大きな損失を被ることになりますので、この辺りもしっかり理解しておきたいポイントです。

まとめ

決算書は、企業の業績を理解する上で非常に重要な資料です。

しかし、会計の知識が乏しい投資家や株式投資を始めたばかりの初心者は、どうしても難しいイメージを持ってしまうと思います。

そういう点を理解した上で、本当に必要な情報にポイントを絞ってわかりやすく解説してくれている本書は、まさに教科書と呼ぶにふさわしい一冊です。

銘柄選びや企業分析について書かれている本は多数ありますが、どれも内容が難しくて理解できなかったという方にこそ『ファンダメンタル投資の教科書』をおすすめしたいと思いますので、ぜひ読んでみてください。

この本のおすすめポイント

  • 重要な数値にポイントを絞り、必要な部分を詳しく解説してくれているため決算書が理解しやすくなる
  • 本当に必要な数値・情報は何かが明確で、ひとつひとつを詳しく掘り下げて丁寧に解説されている
  • 分析方法だけではなく、分析の結果を活かした買い方や売り方までが事例を交えて丁寧に解説されている

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