株式投資をしていく中で、株価が”ストップ高”や”ストップ安”になっている銘柄を見かけたことはあるでしょうか。
ストップ高やストップ安といった言葉は知っていましたが、株式投資を始めた当初は私のようなポンコツ投資家がそんな場面に遭遇することはないだろうと思っていました。
しかし、株式投資の世界ではIRの発表や決算内容によって割と頻繁にストップ高(安)という事態が起こり、私自身も何度か保有株がストップ高(安)になるという経験をしました。
株式投資をしている者として、極力避けたいのがストップ安です。
今回はいざ自身の保有株がストップ安になった場合に慌てなくてよい様に、ストップ安についての知識をつけておきましょう。
ストップ安とは?

意味
ストップ安とは、前日終値に対して制限値幅の下限まで株価が下がることを言います。
制限値幅いうワードが出てきましたが、ストップ安はこの「値幅制限」で下限が決まっており、株価の暴落といった激しい株価変動を防ぐ役割を果たしています。
また、ストップ安とは逆に、株価が制限値幅の上限まで上がることをストップ高と言います。
制限値幅やストップ高については、以下の関連記事もご覧下さい。
ストップ安後の値動き
株価が制限値幅いっぱいまで下落してストップ安になると、その後は以下のような動きが考えられます。
- ストップ安のまま張り付く
- 一瞬ストップ安にタッチしてすぐ上がる
- ストップ安でしばらく張り付いていたのに、しばらくして少し上昇したと思ったらまたストップ安に張り付く
値動きとしてはストップ高の逆の動きが想定されるわけですが、ストップ安の方が一度落ちたら剥がれにくいです。
ストップ高は利益確定での売り注文が入る可能性がありますが、ストップ安を好んで買う人は少ないので、一度ストップ安になると売りたい人が我先にと売り注文を入れてきてなかなか剥がれないのです。
保有株はどうする?

パターンは2つ
ストップ安に張り付いたまま大引けを迎えた場合の翌日の対処として、2つのパターンがあります。
- 成り行き注文を入れておいて、寄り付きと同時に売る
- リバウンド狙いで保有し、少し反発したところで売る
それぞれについて、もう少し掘り下げていきます。
撤退
まず、寄り付きと同時に売るパターンです。
これは、利益が出ていようが損切りになろうが関係なく、一旦ポジションを外してその銘柄から離れるという事です。
私は、初心者には強くこのパターンをおすすめします。
ストップ高もそうですが、株価が制限値幅いっぱいに動いているような銘柄は、良くも悪くも多くの投資家に注目されます。
リバウンド狙いや空売りなど、多くの投資家がいろいろな思惑を抱いて参加してくる相場で、初心者がうまく立ち回るには経験とスキルが足りなさ過ぎます。
ここは最短でその銘柄から離れられる方法をとり、冷静になった上でストップ安になった要因を特定しましょう。
ストップ安になった理由がわかれば、同じ轍を踏まない様、今後の取引に活かすことができます。
リバウンド狙い

もう一つは、リバウンドを狙って保有し、少しでも損失を減らすパターンです。
これは、ギャンブル的要素が強くなります。
多くの場合、ストップ安後も株価は下落傾向にありますので、損失がさらに膨らむ可能性が高いです。
ストップ安の要因が期間限定の特別損失的なものや、本業の業績に影響のない関連会社の不祥事などの場合は早めにリバウンドして値を戻すことも期待できますが、基本的にはポジションを外して反転を確認してから再度購入する方が無難でしょう。
まとめ
ストップ安で思考停止してしまい、何も対処しないでいると、そのままズルズルと下落していって塩漬け株になってしまいます。
リバウンドを狙う手法もありますが、初心者にはリスクが高いです。
塩漬けで資金を長い間拘束されるより思い切って損切りした方が資金効率が良い上、何より精神衛生上にもプラスに働きますので、ストップ安になった銘柄は思い切って売却して次のチャンスを狙うようにしましょう。
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