本日は、先日発表されたニーズウェルの決算内容を見ていきたいと思います。
事業内容
まず、ニーズウェルの事業内容について確認しておきます。
ニーズウェルは、金融系システム開発を中心とした下記の4つのサービスを展開する独立系システムインテグレータです。
- 業務系システム開発
- 基盤構築
- 組込系開発
- ソリューション・商品等
この4つのサービスで、ITのトータルサービスを提供しています。
同社の強みとしては金融系の業務システム開発であり、売上高の50%を占めています。
また、エンドユーザーとの直接取引比率が高いのも特徴で、生命保険会社・大手ホテル・通信キャリアなど、売上構成比の約55%と高水準となっています。
幅広い業種・技術の実績と高いソリューションサービス力が特徴の企業です。


業績
業績の進捗状況として、決算説明資料の内容を抜粋します。

新型コロナの影響により通期業績予想の算定が困難との理由から、通期の売り上げ予想は期初に公表したものを据え置きとされています。
その予想に対し、現在の進捗は46.8%です。
前年同期比で好調なのが「業務系システム開発」と「ソリューション・商品等売上」で、前年同期比で苦戦しているのが「基盤構築」と「組込系開発」です。
苦戦した2つの事業の要因としては、両方とも「人材確保に苦戦」となっています。
ただ、下のグラフを見て頂くとわかる通り、売上高の7割以上は「業務システム系開発」となっており、このサービスについては前年同期比でプラス進捗という事で、新型コロナの影響もある中でも総合的にみて概ね順調と言って良いのではないかと思います。

また、現段階では配当金の増配も予定しています。

大きなサプライズなし
内容を見る限り、概ね順調といった印象です。
個人的には良くも悪くも地味な印象を受ける銘柄なのですが、日足チャートは順調に下値を切り上げながら上昇を続けておりますので、もうしばらく付き合っていくことになりそうです。
最後に、ニーズウェルの目標を抜粋しておきます。
