今日は先日発表された2020年9月期 第2四半期のメドピア株式会社の決算を見ていきたいと思います。
事業内容
まずは、簡単にメドピアの事業内容から振り返りたいと思います。
子会社を含むメドピアグループの主な事業内容は以下になります。

メドピアグループの事業は、医師向けの「ドクタープラットフォーム事業」とコンシューマー向けの「ヘルスケアソリューション事業」の2つになります。
中期成長戦略としては、製薬企業を主要顧客とする「ドクタープラットフォーム事業」、予防医療市場を対象とする「ヘルスケアソリューション事業」の既存事業領域に加え、M&Aやアライアンス等の推進により第3の事業ドメインを加えて事業規模拡大に注力することで、今期の時価総額500億円超えを目指すという事です。
しかし、先週の急騰で既に時価総額は500億円に達してしまっていますね。
ドクタープラットフォーム事業
この事業は、MedPeerのドクタープラットフォームを基盤として医師や医療現場を支援しており、医師向けのメディアの中では、ユーザーである医師の投稿でコンテンツが生成されるUGC型(ユーザー参加型)のソーシャルメディアであることが特徴です。
現在、国内医師の3人に1人にあたる12万人以上の医師が参加しています。
ビジネスモデルとしては、製薬企業をはじめとする企業向けに、MedPeerのプラットフォームを活用した医師への情報訴求機会や医師集合知など、多様なマーケティングソリューションを提供しています。

ヘルスケアソリューション事業
メドピアグループの医師&管理栄養士の専門家ネットワークを活かし、「医と食」の両側面から、健康増進・予防をサポートする事業を展開しています。
子会社である株式会社Mediplatと株式会社フィッツプラスの提供するサービスがこの事業で、コロナ関連で経産省の相談窓口に採択されたのが下の「first call」になります。

第2四半期累計 ハイライト
売上高は3四半期連続で四半期過去最高を更新しており、営業利益もコルボの連結によってのれん償却費が発生しているにも拘らず、過去最高の四半期営業利益を達成しています。
各事業の状況は以下の通りです。

営業費用はコルボを新規連結したことにより277M増加していますが、両セグメント共に増収増益を達成しています。

新型コロナウイルスの影響
同社が掲げる『医師を支援すること。そして患者を救うこと。』というミッションに則り、今回の新型コロナに対しても下記のようにいろいろな取り組みを推進しています。

新型コロナの影響により多くの企業が今後もオンラインへの切り替えを推進していくことが予想されますが、メドピアについてもこれを商機として変化に柔軟に対応して更なる成長を推進していく様です。

保有継続?利益確定?
さて、企業としては非常に順調に成長しているのが今回の決算で改めてわかりました。
問題は2日連続のストップ高です。
ゆっくりと上昇を継続してくれるのが私の理想ではあるのですが、一気に急騰してしまったため、どのあたりの水準で上昇一服となるのか、その後は急落するのか高値圏で推移するのかなど、対応を考えてしまいます。
機関投資家の介入が見え隠れしている中で、月曜日にどういう動きをするのか、私には全く読めません。
これまでの経験だと、利益を追い過ぎるとロクなことがないとはわかっているのですが・・・。