先日、保有株であるトビラシステムズ【4441】の2020年10月期決算が発表されました。
内容を簡単に見ていきたいと思います。
事業内容
トビラシステムズは、詐欺電話や悪質な営業電話などをブロックする迷惑情報フィルタ事業を主力事業として展開しています。
この迷惑情報フィルタ事業は、ニッチではありますが、事実上競合の存在しないサービスです。
警察との連携や独自の調査情報、利用者の着信拒否情報や発着信統計情報などをデータベース化し、独自のアルゴリズムで迷惑な電話をフィルタするサービスとなっています。

決算ハイライト
決算説明資料より、ハイライトを抜粋します。

通期のハイライトとしては、売上高・営業利益ともに過去最高を記録しており、売上高が前年度比25.7%、営業利益が同22.8%の上振れとなっています。
また、2020年7月末をもって、迷惑情報フィルタサービスの月間利用者数が1,000万人を突破しました。
その後も増加しつづけ、2020年10月末段階においては1,123万人となっています。

決算概要
下の表は、前年同期比・対前四半期の数値です。

売上高は、対前年度比で125.7パーセントとなりました。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を第3四半期において多少受けたものの、第2四半期に行ったキャリア様との共同プロモーションや6月以降の緊急事態宣言の解除等により、売上高については予定通り成長させることができています。
営業利益については、前年度比は122.8パーセントとなりました。
今期は新型コロナウイルスの影響もあり、主に上半期において営業活動の抑制や各種プロジェクトの延期等の理由でコストは予定よりも抑制される形となったものの、下半期においては、戦略的に将来の売上高拡大を目的として投資を行ったため、短期的な営業利益の最大化という点でみればもっと出すことはできたようですが、あえて余力を残しながらも投資へも配分するという形をとったとのことです。
それでも前年比で20パーセント以上の利益成長を達成しています。

第4四半期における対前四半期、前年同期比ですが、第4四半期売上高は、3億3,100万円と四半期の業績において過去最高を達成しました。
第3四半期においては新型コロナウイルス感染症拡大による外出抑制の影響で売上の伸び悩みもありましたが、緊急事態宣言解除や、新型コロナウイルス感染症の対策方法の浸透等により、人の往来が回復したこともあり、売上高は新型コロナウイルス感染症拡大前の増加ペースに戻りつつあるということです。

2021年10月期 通気業績見通し

2021年の業績見通しとしては、売上高、各利益において過去最高を更新する見込みです。
新型コロナウイルスの影響や、様々な社会環境の変化によって不透明感が高まっている中で、達成可能性の高いシナリオとして売上予想を作成しています。現段階で見込みが不透明な大型案件の獲得などについては見込んでおらず、また、ストックビジネスの伸びについても保守的な計画設計となっています。
計画数字上では成長が鈍化するような印象は否めませんが、この1年は、アライアンスの推進やM&Aなどの動きも積極化させて中長期的な事業の拡大に注力していく予定です。
まとめ
今回の説明資料を読んで改めて思いましたが、読めば読むほど安定銘柄ですねw
長期で放置というスタンスの投資をされる方には非常におすすめではないかと思います。
業績も悪くないですし、順調に成長しているのですが、私の運用資産規模でのんびり構えていても非常に効率が悪いので、どこかで何かしらの対応をしなければなりませんね・・・。