株式投資情報をエクセルで管理する上で必須のツールである、楽天証券のマーケットスピードⅡ RSS。
今回は便利な使い方編として、銘柄コード入力における『直接入力』と『セル参照』の使い分けについてまとめたいと思います。
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目次
銘柄コード入力には2つの方法がある

まず、『直接入力』と『セル参照』って何?というところから確認しますね。
楽天証券のマーケットスピードⅡ RSSでは「投資情報」アイコンからダイアログボックスを表示させ、「銘柄コード」「取得項目」「表示開始セル」に必要情報を入力してリアルタイムな投資情報をエクセルに反映させます。


このダイアログボックスにおける「銘柄コード」の入力時に選択できる2つの方法が、『直接入力』と『セル参照』です。
マーケットスピード RSSでは『直接入力』しかできなかったのですが、マーケットスピードⅡ RSSから『セル参照』の機能が追加されています。
では、それぞれのやり方をおさらいしておきましょう。
『直接入力』のやり方をおさらい
『直接入力』はダイアログボックス内に反映させたい銘柄の銘柄コードを直接入力し、取得したい項目を選択したセルに反映させる方法です。
例えば、【7203】トヨタ自動車の”現在値”をB1セルに反映させようとした場合、ダイアログボックスの入力はこのようになります。

このまま「登録」をクリックすると、下のように現在値が表示されます。

『セル参照』のやり方をおさらい
一方の『セル参照』は、参照するセルに銘柄コードを入力することで、指定のセルに取得したい項目を反映させる方法です。
先ほど同様に【7203】トヨタ自動車を例に、A1セルに銘柄コードを入力したらB1セルに”現在値”が反映されるようにしようとした場合のダイアログボックスの入力はこのようになります。

このまま「登録」をクリックすると、下のようになります。

”現在値”を反映させるためには、A1に銘柄コードを入力する必要がありますね。

それぞれの使いどころ

では、『直接入力』と『セル参照』におけるそれぞれの使い分けについてみていきましょう。
ポイントは「取得項目数」
『直接入力』と『セル参照』を使い分ける際の最大のポイントは、「取得項目」の数が多いか少ないかです。
先ほどの例のように”現在値”を表示させるだけでよければ、『直接入力』だと1ステップで作業が完了しますので楽ですね。
あらかじめ銘柄コードや銘柄名といった必要情報を入力しておいたフォーマットに対し、リアルタイムに株価の更新だけしてほしいというような場合は『直接入力』を活用するとよいでしょう。
ただ、恐らくエクセルで株式投資関連情報を管理しようとしている方の大半は、一つの銘柄に対して複数の情報を取得したいと考えているのではないかと思います。
そこで活躍するのが、『セル参照』です。
おすすめは『セル参照』
『セル参照』は、参照するセルに銘柄コードを入力することで指定のセルに取得したい項目を反映させる方法だと先述しました。
これは、一つの銘柄に対して複数の情報を取得したい場合、参照するセルを同じセルにすれば一度銘柄コードを入力するだけで全ての指定したセルに情報が反映されるということです。
例えば、下のように一つの銘柄に対して”銘柄名称””市場部略称””現在値””出来高””配当”といった複数の情報を反映させたいとします。

その場合、全ての項目でダイアログボックスの参照するセルをA2セルに設定しておけば、A2セルに銘柄コードを入力するだけで各項目の数値が反映されるようになります。

設定が完了し、A2セルに銘柄コードを入力するとこのように反映されました。

そしてここからが『セル参照』の活用をおすすめするもう一つのポイントです。
それは、設定した内容をコピーして流用できるため、同じ設定を何度もしなくて済むという点になります。
表示したい項目が増えれば増えるほど、コピーができるというのは非常に大きなメリットになりますね。
コピーをする際は、「フィルハンドル」を使って一気にコピーしてしまう方法が便利です。
*フィルハンドルとはセルの右下部分で、ポインタを合わせると十字に変わる部分です

このフィルハンドルをコピーしたい行までドラッグします。
今回は例として10行目までコピーしてみました。

コピーができたら、A列に情報を表示させたい銘柄の銘柄コードを入力してみましょう。
下のように、全ての情報が反映されるようになります。

以上がマーケットスピードⅡ RSSの銘柄コード入力における『直接入力』と『セル参照』の使い分けのポイントになります。
2つの入力方法をうまく活用し、必要な情報を効率よく反映できるようにしましょう。
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