株式投資におけるポートフォリオの情報を自分好みにアレンジして管理したい場合、エクセルの活用がおすすめです。
エクセルなら自分の好きな情報を好きなレイアウトに配置できるため、証券会社が提供している既存ツールでは満足できない細かな調整が可能になります。
基本的な管理方法はコチラ(【株×Excel】ポートフォリオをエクセルで管理する)の記事で紹介しましたので、今回はさらに細かくアレンジする場合の例をご紹介したいと思います。
ポートフォリオ管理の基本をおさらい

まずはエクセルでポートフォリオを管理する際のポイントをおさらいしておきましょう。
常にチェックしておきたい項目をピックアップ
エクセルでポートフォリオを管理する際、まずは項目を決めることから始めていきます。
保有する銘柄に関する情報の中で、銘柄名やコード、株価など、最低限必要な情報をまずはピックアップしましょう。
アレンジを加える前に、ベースとなる情報に漏れがないようにあらかじめ洗い出しておくことが重要です。
例として、一般的な項目を挙げておきます。
参考
- 銘柄コード
- 銘柄名称
- 保有数量
- 平均取得単価
- 現在値
- 時価評価額
- 評価損益率
- 評価損益額
楽天証券のマーケットスピードⅡ RSSの活用は必須
もう一つ、エクセルでポートフォリオ管理を行う上で重要なポイントがあります。
それは、楽天証券が提供するマーケットスピードⅡ RSSを活用するという点です。
マーケットスピードⅡ RSSは、株価などの株式投資における情報をリアルタイムにエクセルに反映させてくれるツールになります。

これを活用することでエクセル管理における最大の問題である情報更新の手間を大幅に軽減することができますので、必ず使用できるように設定しておきましょう。
詳しい設定方法を知りたい方は、こちらの記事にて画像付きで解説していますので参考にしてみてください。
また、まだ楽天証券の口座を開設していない方はこちらから最新のキャンペーンを活用して口座開設をしておきましょう。
合わせて読みたい
エクセルでのポートフォリオ管理におけるアレンジ例

エクセルでの管理というと、下のような表にして情報管理をするイメージが強いのではないでしょうか。

非常にシンプルで、全体を把握しやすい一覧表ですね。
これを基本とした上で、ここからはポートフォリオ管理におけるアレンジ例をいくつか紹介していきます。
アレンジ1_株価指標を充実させる
基本となるポートフォリオに、株価指標を追加してみましょう。
株価指標にはPERやPBRなどの割安性を表すもの、ROEやROAといった収益性を表すものなどが代表的ですね。
配当関連情報も有益です。
こういった指標をポートフォリオに表示させておくことで、買い増しや売却のタイミングを考える機会になります。
例えば、PERの低下により割安感が高まってくれば買い増しのチャンスかもしれませんし、ROEなどの収益性が低下してきていたら手仕舞いの検討を始めた方がいいのかもしれません。
ただ日々の株価を眺めているだけではなく、株価指標を定期的に確認して売買判断に活かしましょう。

ただ、銘柄数が多くなってくると管理が追いつかず、株価指標による売買タイミングを逃してしまうことも考えられます。
そういう時は、指標が指定した水準になったらセルに色をつけて知らせてくれるように設定しておくのが有効です。
方法については下の記事で詳しくまとめていますので、参考にしてみてください。
アレンジ2_リンクを活用して必要情報にすぐにアクセス
保有株の情報収集のために毎回検索をかけるのが面倒な方は、ポートフォリオにリンクを貼ってしまう方法もおすすめです。
企業のIRページやYahoo!ファイナンスの掲示板など、頻繁に確認するサイトがある場合はそのリンクを貼ってしまえばポートフォリオからすぐにアクセスできるようになります。
細かいところではありますが、入力→検索→入力→検索の繰り返しは意外と手間ですので、ぜひ取り入れてみてください。
なお、リンクの貼り方も合わせて確認しておきますと、方法はエクセル上部のリボンから行う方法と右クリックから行う方法があります。
エクセル上部のリボンから行う場合は、『挿入』のタブから『リンク』を選択します。

右クリックから行う場合は、一番下の『リンク』をクリックします。

どちらの方法で進んでも同じ画面が出てきますので、使い慣れている方法で問題ありません。
下のような画面が出てきたら、『アドレス』の欄に表示したいサイトのリンク先を貼り付けます。

ここには確認したいサイトのリンク先をコピーして貼り付けます。

最後に、表示させたい文字列を入力します。
リンク先のアドレスをそのまま表示させてもいいですが、「ボタン」でも「★」でも、自分の好きなように変更することが可能です。
ここでは、「CLICK」と入力してみました。

以上で設定は完了です。
各銘柄の必要情報がまとまっているので、ポートフォリオからすぐに確認したい情報を得ることができますね。
非常に便利なのでぜひ活用してみてください。

アレンジ3_1銘柄に1シート使用し、細かい銘柄情報を記載
保有する銘柄が少なく、ある程度の期間保有する投資するスタンスであれば、贅沢に1銘柄1シートを使用してしっかり情報管理を行うのもアリです。
株価や基本的な株価指標の記載はもちろん、マーケットスピードⅡ RSSから得られる情報を基に算出できる指標や簡単な事業内容、購入に至った理由・その銘柄の強み弱みなど、細かく記載して今後の対応を検討しましょう。
また、銘柄の過去の業績や株価指標の推移などを時系列で確認したい場合、マネックス証券が提供しているマネックス銘柄スカウターというツールの活用が非常におすすめです。
マネックス証券で口座を開設していれば無料で利用できますし、銘柄情報が非常に充実していますので銘柄分析にも役立つツールです。
ぜひ活用してみてください。
このマネックス銘柄スカウターの情報も含めてアレンジしてみました。
1銘柄1ページとなると、かなり情報が充実してきますね。

ちなみに、上の表を作成するにあたっての情報の抽出先も参考にお伝えすると下の表のようになり、赤セルが楽天証券_マーケットスピードⅡ RSSからの自動抽出、青セルが
マネックス証券_マネックス銘柄スカウターからの転載・コピペとなっています。

楽天証券のRSSなら銘柄コードを入れるだけでこれだけの情報が一気に反映されてきますし、
マネックス証券のマネックス銘柄スカウターはグラフなどが非常に充実していますので、うまく活用してみてください。
まとめ
今回は3つのアレンジ例を挙げてみました。
エクセルは非常に自由度が高く、いろいろなアレンジが可能ということが理解頂けたかと思います。
エクセルを活用する際は、楽天証券のマーケットスピードⅡ RSSと組み合わせることで大幅に入力の手間を軽減することができますので、
楽天証券で口座をお持ちの方はぜひダウンロードしておきましょう。
まだ口座を持っていない方は、開設しておくことをおすすめします。
証券会社が提供している既存のツールに対し、「この情報がほしいのに載ってない」「この情報を上部に持ってきてすぐに確認したい」などの小さな不満をお持ちの方は、ぜひエクセルでのポートフォリオ管理も検討してみてください。
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