新規上場を果たしたオーナー企業を紹介する「頑張れ!創業社長」のコーナーです。
このコーナーは、テンバガー銘柄の発掘を狙いとしております。

株式投資を行うなら一度はテンバガー銘柄を保有してみたいと思う方も多いと思いますが、過去の傾向より、テンバガー銘柄の共通点として下記の条件が挙げられます。
- 時価総額300億円以下
- 上場してから5年以内
- 株価が500円以下の低位株
- オーナー企業で、創業者が筆頭株主
他にも業種や成長性などの条件を挙げられることもありますが、概ねこのような条件の銘柄がテンバガー銘柄となる可能性が高いです。
このコーナーで新規上場のオーナー企業を紹介することで、憧れのテンバガー銘柄選びの参考にして頂ければと思います。
今回は、2019年10月に上場したこの企業を取り上げます。

創業社長

社長紹介
では、見事東証マザーズに上場を果たした創業社長をご紹介します!
杉田 昭吾社長です!!
株式会社レオクランは2001年1月に設立され、現在はレオクラングループとして同社と連結子会社5社で構成されています。
2019年10月に東証二部に上場しましたが、上場については同社の営業モデルが全国の病院や医療機関に理解され始め、管理体制を増強してうまく運営できると判断した2015年頃から、本格的に目指していったそうです。
株主へのメッセージ
株主・投資家の皆様をはじめ、当社グループに関わるすべてのステークホルダーの皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。当社は、2019年10月2日をもちまして、東京証券取引所市場第二部へ上場いたしました。ここに謹んでご報告申し上げますとともに、これまでの皆様のご支援、ご高配の賜物と深く感謝申し上げる次第でございます。
今後は、弊社グループの役職員一同、上場企業としての社会的責任を強く自覚し、皆さまのご期待にお応えするよう、より一層研鑽を積み、社業の発展に邁進してまいる所存でございます。
今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
HP「トップメッセージ」より引用
では株式会社レオクランの会社概要をみていきましょう。
会社概要

MISSION

「医療、福祉、保健に関わる人達のすべてのニーズに応え、付加価値を提供していく」というMISSIONを掲げています。
また、企業理念は以下になります。

事業内容
下記、株式会社レオクランの事業内容になります。
医療機器専門商社。メディカルトータルソリューション(医療機関向け医療機器・医療設備の販売、ITコンサル、新増改築支援)、遠隔画像診断サービス、給食(介護福祉施設向け)の各事業を営む。主力のメディカルトータルソリューション事業は医療機器の選定等のコンサルティングをベースに、医療機器・医療設備・医療情報システムの受注販売、付帯する保守・メンテナンスサービス、建築内装工事・医療設備工事の請負までを担う。遠隔画像診断サービスは京都大学医学部と連携、読影センターにて常時5〜6人の専門医が常駐する体制を確立。主要取引先は富士フイルムメディカル。
マネックス銘柄スカウターより
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レオクランは、医療機関の問題解決に資する包括コンサルティング型の医療機器商社です。
新築・移転時の医療機関や福祉施設等に対して、企画段階から開設に至るまでの総合的なコンサルティングを行い、医療機器・医療設備・医療情報システムを販売する「メディカルトータルソリューション事業」、医療機関で撮影されたCTやMRI等の医用画像を遠隔で診断し、情報提供するサービスを行う「遠隔画像診断サービス事業」及び介護・福祉施設向け給食サービスを行う「給食事業」を行っています。
それぞれの事業について、詳しく見ていきましょう。
メディカルトータルソリューション事業
当事業では、医療機関、予防・検診施設及び介護・福祉施設等に対して、医療機器の選定等のコンサルティングをベースに、医療機器、医療設備及び医療情報システムの受注販売、付帯する保守・メンテナンスサービス並びに建築内装工事及び医療設備工事の請負も行っており、特に病院の新築・移転、再編・統合におけるコンサルティング及び医療機器等の販売を主要業務とした「狩猟型」商社を標榜しています。
具体的には、医療機関や福祉施設等の新築、増改築、移転等のプロジェクトに対し、計画の根幹に係わる重要なファクターである医療機器、医療設備、医療情報システム等の選定・運営について、設計的な技術支援、プロジェクト全体の予算管理及びスケジュール管理をワンストップで提供する「トータルソリューション事業」を全国展開し、顧客とのウィン-ウィンの関係の中で医療機器、医療設備、医療情報システム及び医療材料・消耗品の受注販売を行っています。
遠隔画像診断サービス事業
遠隔画像診断サービスとは、依頼元の医療機関で撮影されたCTやMRIなどの医用画像を、放射線診断専門医により遠隔で診断し、情報を提供するサービスです。
当サービスは、現在の医療環境全般の課題となっている医師不足や、医師の偏在に対応するものであり、情報通信技術を活用することで医療機関を直接訪問せずとも、診断行為や医師同士の意見交換が可能であり、医療機関内で行われる画像診断と遜色ない環境で診断を実施することができるものとなっています。
給食事業
「クックチル」という新調理システムにより、セントラルキッチン(給食センター)にて料理を一括集中生産し、 チルド状態にした料理をサテライト厨房(現地厨房)と連携して、日々の食事を提供する「おかず販売」と、施設から委託を受け、委託元の厨房に職員を配置し、日々の食事を提供する「業務受託サービス」を行っています。
クックチルとは、加熱調理した食品を、急速冷却(90分以内に芯温3℃以下)し、チルド(0~3℃)状態で低温保存することです。
急速な冷却を行うことで、食中毒原因菌を含め、微生物の繁殖を抑制し、製造日(調理日)を含めて最大5日間の保存を可能にする新調理システムとなっています。
セントラルキッチンで調理された商品をお届けする「おかず販売」は、食事準備の簡素化及び時間短縮が図れるため、介護職員の業務負担を削減することができ、昨今、また今後における調理技術のある人材(有資格者含む)の確保が困難な状況にも柔軟に対応することが可能です。
最後に、これらを事業系統図として示すと下記になります。

業績・指標

売上推移

順調に成長を続けていましたが2020年9月期については売上高・利益ともに大きくマイナスの着地予想となっています。
前期は大型案件が集中していたこともあり、2020年9月期はその反動による端境期としての⾊彩が濃く、仕込みの一年と位置づけています。
指標

9/4時点の株価は2,086円です。
ROEは高水準ですし、ROAも合格点の収益性となっています。
ただ、PERは66.0倍と高めで、配当利回りと自己資本比率は少し低めですね。
配当利回りについて、2020年9月期は上場記念配当5円を含む1株当たり45円を計画しています。

チャート

9/4時点の週足チャートです。
上場時の初値から一気に6,000円を目指す勢いで上昇していきましたが、その後はコロナショックまで調整しています。
コロナショックで底入れしてからは一時的なリバウンドを経て再び軟調な推移となっていましたが、最近は上昇トレンドに入っていこうかという兆しが見えています。
最後に
以上、株式会社レオクランの銘柄紹介となります。
ここで紹介した内容は購入を推奨するものではありません。あくまでも、自己責任において投資判断をお願いします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。