2019年に新規上場を果たしたオーナー企業を紹介する「頑張れ!創業社長」のコーナーです。
このコーナーは、テンバガー銘柄の発掘を狙いとしております。

株式投資を行うなら一度はテンバガー銘柄を保有してみたいと思う方も多いと思いますが、過去の傾向より、テンバガー銘柄の共通点として下記の条件が挙げられます。
- 時価総額300億円以下
- 上場してから5年以内
- 株価が500円以下の低位株
- オーナー企業で、創業者が筆頭株主
他にも業種や成長性などの条件を挙げられることもありますが、概ねこのような条件の銘柄がテンバガー銘柄となる可能性が高いです。
このコーナーで新規上場のオーナー企業を紹介することで、憧れのテンバガー銘柄選びの参考にして頂ければと思います。
今回は、7月に上場したこの企業を取り上げます。

目次
創業社長

社長紹介
では、見事東証マザーズに上場を果たした創業社長をご紹介します!
塚田 耕司社長です!!
塚田社長は香川県出身、1968年生まれ。
京都大学工学部を卒業後、金融機関に勤務し、1996年に企業のウェブサイト構築や支援を行う(株)ルートコミュニケーションズを設立されています。
その後、2006年に(株)フィードフォース設立に伴い、代表取締役に就任されています。
株主へのメッセージ
株式会社フィードフォースは、2019年7月5日に東京証券取引所マザーズ市場に新規上場いたしました。ここに謹んでご報告させていただくとともに、皆様方の暖かいご支援、ご高配の賜物と心より感謝申し上げます。
弊社は、「『働く』を豊かにする。~B2B領域でイノベーションを起こし続ける~」をミッションに掲げ、企業の生産性を向上させるサービス・プロダクトづくりを通じて豊かな働き方を実現するべく事業を展開してまいりました。
特に、「データフィード」「構造化データ活用」「ID連携」といったテクノロジーを駆使し、企業が保有する情報を適切な形でユーザーに届け、企業の成長や課題解決、生産性の向上を支援してまいりました。企業の「働く」がより豊かなものへ、そこで働く人の仕事がより創造性溢れるものへ。私たちフィードフォースは、今後もテクノロジーを駆使したサービスの開発と提供を通じて広く社会に必要とされる企業となるよう、役員及び従業員一丸となって一層精励してまいる所存でございます。
皆さまにおかれましては、今後とも、より一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
(株)フィードフォース HPより
では株式会社フィードフォースの会社概要をみていきましょう。
会社概要

経営理念
「働く」を豊かにする。~B2B領域でイノベーションを起こし続ける~
事業内容
下記、株式会社フィードフォースの事業内容になります。
デジタルマーケティング会社。B2B領域でデータフィード、構造化データ、ID連携により「企業の持つ情報を適切な形でユーザーに届ける」ことで、企業課題の解決や生産性の向上を支援。プロフェッショナルサービス事業は大手企業を中心にテーラーメイド方式でのデータフィードマーケティング支援、データフィード管理のアウトソーシング・サービス「DF PLUS 」、広告運用サービス「Feedmatic」を提供。SaaS事業はデータフィードマーケティング管理システム「dfplus.io」、ソーシャルログインシステム「social plus」、EC事業者向け広告サービス「ecbooster」を提供。
引用:マネックス銘柄スカウター
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株式会社フィードフォースは、デジタルマーケティングの関連ツールを提供している企業です。
B2B領域でデータフィード、構造化データ、ID連携により「企業の持つ情報を適切な形でユーザーに届ける」ことで、企業課題の解決や生産性の向上を支援しています。
データフィードとは
データフィードとは、インターネット上で送信元(広告主等)から商品データなどの更新データを受信先(広告媒体等)へ定期的に送受信する仕組みのことです。

例えば、ECの事業者が商品の入れ替えをする際、自社サイトだけでなくアフィリエイトサイトや比較サイト・ソーシャルメディア・広告などの様々なサイトに掲載されている場合、それを手作業で更新するのは莫大な時間と手間がかかってしまいますが、それをシステム的に一気に更新するのがデータフィードの役割になります。
プロフェッショナルサービス事業
プロフェッショナルサービス事業は、エンタープライズ(大規模企業)を中心にデータフィードを活用したマーケティングの支援及びソリューションの提供を行っています。
具体的には、データフィード管理のアウトソーシングサービス「DF PLUS」やコンサルティング型広告運用サービス「Feedmatic」等を提供しています。
DF PLUS
データフィードマネジメントのアウトソーシングサービスで、自社開発ではコストのかかるフィード専用配信システムとフィード作成の代行&サポートをしています。

Feedmatic
データフィード広告(Facebookダイナミック広告、Googleショッピング広告、LINEダイナミック広告等)運用支援サービスです。
商品を閲覧したユーザーへのリターゲティングだけでなく、興味・関心が高いと推測される新規ユーザーに対してもダイナミック広告を配信することができます。
SaaS事業
SaaS事業は、エンタープライズからSMB(中小規模事業者)まで幅広い事業者に対し、セルフサービスで高度なマーケティングが実施できるシステムとして、データフィードマーケティングの管理ツール、自動広告配信ツールやソーシャルログインシステムをSaaSにより提供しています。
具体的には、以下の3つのサービスです。
EC Booster
事業者が運営するECサイトの商品情報を自動的に取得及び最適化し、検索結果として商品画像が表示されることが特徴の「Google ショッピング広告」に自動配信するサービスです。
少額な広告予算でも広告成果を上げ、一旦Webサイト上から簡単な初期登録及び設定を行った後は、必要に応じて広告成果の確認と広告予算変更を行う程度で継続的な自動広告配信ができるよう配慮したツールになります。
実際にクリックされた分だけ請求が発生する安心な料金体系で、広告消化金額はレポート画面でいつでも確認することができます。

dfplus.io
データフィード広告のパフォーマンスを高めるための統合管理ツールです。
データフィードのスピーディな作成はもちろんのこと、広告配信後のフィードチューニングも柔軟に行え、複数サイト・複数データフィードの統合管理、エラー状況の可視化、無制限でのユーザー追加、専用FTPアカウント作成機能など、統合管理のためのあらゆる機能を兼ね備えています。
また、主要ダイナミック広告、データフィード媒体に対応しており、これらの強力な機能が多くの広告運用者から支持されています。

ソーシャルPLUS
複数のプラットフォームに対応したソーシャルログイン機能を、既存のWebサイトに導入できるID連携サービスです。
ソーシャルログインとは、ユーザーが普段から利用している既存のSNSを含むLINE、Facebook、Twitter、Yahoo! JAPAN、Google等のプラットフォームのアカウントを使って、Webサイトやサービスにログインできる機能です。
業績・指標

売上推移

2020年5月期に各数値が大幅に上昇も、これは子会社化したアナグラム社分が寄与したものになります。
順調に成長中ですが、新型コロナの影響の中でも成長を継続できるでしょうか。
直近の決算を個別サービスでみると、プロフェッショナルサービス事業はDF PLUSにやや進捗の遅れがみられるものの、概ね計画通りに進捗しています。
SaaS事業は全体的に進捗が遅れており、中でもEC Boosterサービスの進捗が芳しくない状況となっています。
指標

6/12時点の株価は2,007円です。
時価総額は113億円と、テンバガー要件に該当します。
ROE・ROAが非常に高いですが、自己資本比率は20.7%と少し低めです。
チャート

6/12時点の週足チャートです。
上場後すぐに下降トレンドに入り、昨年末から一時的に反転の兆しを見せたものの、コロナショックにより再び下落しています。
4月上旬に底入れしたときは株価が1,000円付近まで下落しましたが、現在は2,000円台にまで回復しています。
現在日足チャートでは上値抵抗線を抜いて上昇トレンドを形成し始めており、週足チャートの直近高値を抜けるかが当面のポイントになりそうです。
まとめ
株価は底入れ時から2倍ほどに上昇してしまいましたが、時価総額は113億円とテンバガー要件を満たしています。
withコロナもあって一層のデジタルトランスフォーメーション化が進んでいますし、同社の今後の成長も大いに期待できます。
ただ、株価が大きく上昇してしまっていますので、数年でのテンバガー達成は難しいかもしれません。
以上、株式会社フィードフォースの銘柄紹介となります。
ここで紹介した内容は購入を推奨するものではありません。あくまでも、自己責任において投資判断をお願いします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。