2019年に新規上場を果たしたオーナー企業を紹介する「頑張れ!創業社長」のコーナーです。
このコーナーは、テンバガー銘柄の発掘を狙いとしております。

株式投資を行うなら一度はテンバガー銘柄を保有してみたいと思う方も多いと思いますが、過去の傾向より、テンバガー銘柄の共通点として下記の条件が挙げられます。
- 時価総額300億円以下
- 上場してから5年以内
- 株価が500円以下の低位株
- オーナー企業で、創業者が筆頭株主
他にも業種や成長性などの条件を挙げられることもありますが、概ねこのような条件の銘柄がテンバガー銘柄となる可能性が高いです。
このコーナーで新規上場のオーナー企業を紹介することで、憧れのテンバガー銘柄選びの参考にして頂ければと思います。
今回は、3月に上場したこの企業を取り上げます。

創業社長
社長紹介
では、見事東証マザーズに上場を果たした創業社長をご紹介します!
伊達 晃洋社長です!!

若々しくてフレッシュな印象の社長さんです。
伊達社長は1984年の島根県生まれ。
島根県立松江東高校を卒業後は、上京してフリーターに。
その後の2005年、株式会社アーヴァンネット南十字社に入社し、2007年の株式会社ワイズインテグレーション、2010年の株式会社アップクオリティへの転職を経て広告・プロモーションの経験を積まれ、2012年に株式会社エードットを設立されます。
休日は社員とのBBQが楽しみの一つとなっているそうです。
株主へのメッセージ
株主のみなさまには平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社は「夢を応援する社会をつくる」というミッションを掲げ、広告市場に軸足を置きながら事業拡大を続けております。
約6兆円ある広告市場の中で急速にシェアを獲得しながらも、現在ではアジアを中心とした海外事業、人事コンサル、経営コンサル、スポーツサービスなど、事業も多岐に渡り手掛けております。
中でも、海外事業においては将来的にはグループ利益の3割を稼ぐ組織にするべく、急ピッチで準備を進めております。
上記のような新規事業で将来への準備を進めつつ、本業である国内広告市場でいち早くメガベンチャーになるよう尽力して参ります。
まだまだ社歴も浅く、少なく見ても今後10年は成長期にあると考えております。
株主の皆様には、短期的ではなく中長期で応援いただけるよう企業価値向上に努めて参ります。
若い僕らのチャレンジに是非ご期待ください。
HPより引用
会社も社長も若く、これからの成長が非常に楽しみになるようなメッセージですね。
では株式会社エードットの会社概要をみていきましょう。
会社概要
企業ミッション
夢を応援する社会をつくる
これは、”クライアント(依頼者)の夢を誰よりも応援する企業であるとともに、自社社員の夢への挑戦を全力で応援する企業であること”を目指しているそうです。
仲間とマンションの一室から夢を持ってスタートさせた社長らしい、非常に素敵な企業ミッションを掲げていますね。
事業内容
下記、株式会社エードットの事業内容になります。
ブランディング支援会社。
セールスプロモーションやPR、クリエイティブ等の企画・制作・実施運営を行うブランディング事業(ブランド価値を高めるための制作業務、ソリューション)を展開。一般消費者へのイメージアップや認知度・購買意欲の向上等を図るためコンサルティング(マーケティング・ブランディング戦略策定、CI計画・VI計画・企業ブランディング)、ブランディング(CI・VIの構築、Webサイト企画・制作、ポスター・グラフィック制作、プロダクトデザイン)、PR & PROMOTION(PR企画立案、PR業務代行)を提供。
主要サービスはSPサービス、PRサービス、クリエイティブサービス、バズサービス。主要取引先はローソン。
引用:マネックス銘柄スカウター
株式会社エードットは、伊達社長自身が取締役を務めるグループ会社と連携し、特定のサービスではなく顧客のニーズにあわせて複合的にサービスを提供することで顧客企業のイメージアップや認知度を高める、ブランディング事業を提供しています。
主なサービスを挙げてみましょう。
◆セールスプロモーション(SP)サービス
プレゼントキャンペーンや店頭プロモーションの企画・制作、SNSなどのデジタルコンテンツと連動したキャンペーンやイベントの企画・運営など、一般消費者の認知度・購買意欲の向上といった顧客企業が抱える問題解決のための各種ソリューションを提供します。
◆パブリックリレーション(PR)サービス
商品やサービスのPR戦略の企画立案から携わり、顧客企業の商品・サービスの認知度や消費者の購買意欲を向上させるために様々な媒体へアプローチして消費者の注目を集めます。
◆クリエイティブサービス
顧客のブランドイメージや商品・サービスの強みをキャッチコピーやロゴ・マーク等により具現化することで、消費者に選ばれるブランドづくりを支援し、企業や商品・サービスのイメージを視覚的に印象付けます。
強み
各専門領域の内製化により、ワンストップかつフルオーダーメイドでサービスの提供が可能
各専門領域をカバーするグループ各社により、顧客のニーズに合わせて複数のサービスを複合的に提案することでスピーディーかつコストメリットを創出し、高い収益性の確保が可能になります。

売上の約90%がクライアントとの直接取引
顧客ニーズを直接ヒアリングし、課題に合ったソリューションを提供します。
また、直接取引を行うことで「中間マージンの排除」や「スピーディーな対応」が可能になっています。
業績・指標
売上推移

売上・利益共にきれいな右肩上がりのグラフになっています。
直近の3年は売上・利益共に2ケタ成長を維持しており、まさに成長の真っ最中といった印象を受けます。
今後は広告業界にとどまらないプロデュースカンパニーとして新規事業分野にも積極的に投資を行っていくという事ですので、更なる成長が見込めそうです。
指標

1/23時点の株価は4,270円です。
ROE・ROA共に優秀な水準となっており、自己資本率も非常に高いですね。
割安性をみるPER・PBRといった指標はかなり高めの数値ですが、今後数年も売上・利益共に2ケタ成長を維持できるようであれば、あまり数値の高さに固執する必要はないと思います。
ただ、テンバガーが達成可能かというと株価水準的にかなり上がってしまっている為、時間がかかってしまいそうですね。
配当はまだありません。
チャート

上場からしばらく目立った動きはありませんでしたが、2019年の末頃から一気に株価が上昇しています。
日足チャートでは短期線・中期線・長期線の全てが上昇トレンドとなっており、一旦の調整は挟んだとしてもこのまましばらく上昇を続けそうな強い動きになっています。
市場全体の調整などで大きく下げた場合は、購入を検討してみるのもおもしろいかもしれませんね。
まとめ
売上・利益共に2ケタ成長が続いている、急成長中の企業です。
上場後の安値からは既に2倍以上をつけており、この水準からの早期テンバガー達成は簡単ではなさそうですが、中長期スパンでの投資対象としては非常に魅力的な銘柄となっています。
個人的な意見として、社長が社員を大切に思っているのが伝わってきますし、「働きがいのある会社」ランキングで小規模部門のベストカンパニーに選ばれている点などは好感が持てました。
これからも成長を続けられるよう、頑張ってほしいですね。
以上、株式会社エードットの銘柄紹介となります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。