2019年に新規上場を果たしたオーナー企業を紹介する「頑張れ!創業社長」のコーナーです。
このコーナーは、テンバガー銘柄の発掘を狙いとしております。

株式投資を行うなら一度はテンバガー銘柄を保有してみたいと思う方も多いと思いますが、過去の傾向より、テンバガー銘柄の共通点として下記の条件が挙げられます。
- 時価総額300億円以下
- 上場してから5年以内
- 株価が500円以下の低位株
- オーナー企業で、創業者が筆頭株主
他にも業種や成長性などの条件を挙げられることもありますが、概ねこのような条件の銘柄がテンバガー銘柄となる可能性が高いです。
このコーナーで新規上場のオーナー企業を紹介することで、憧れのテンバガー銘柄選びの参考にして頂ければと思います。
今回は、4月に上場したこの企業を取り上げます。

目次
創業社長
社長紹介
では、見事東証マザーズに上場を果たした創業社長をご紹介します!
山本 文彦 社長です!!
山本社長は1969年生まれで、三重県出身。
大学を卒業後は光通信に入社し、その後1995年に三重県四日市市で東名通信を立ち上げます。
1997年に株式会社東名三重(現 株式会社東名)を設立し、現在に至ります。
株主へのメッセージ
この度、株式会社東名は、2019年4⽉3⽇に、東京証券取引所マザーズ市場並びに名古屋証券取引所セントレックス市場に上場いたしました。ここに謹んでご報告申し上げますとともに、株主の皆様及び全ての関係者の⽅々のご⽀援に、改めて⼼より御礼を申し上げます。
当社は、情報通信市場の急速な発展に伴い、多様化・複雑化するお客様のニーズにお応えするため「お客様に感動と満⾜を提供し続けます。」と経営理念を掲げております。主に中⼩企業、個⼈事業主の潜在的ニーズを抽出し、顕在的のみならず隠れた課題解決を積み重ねることで、お客様との信頼関係を醸成してまいりました。
現在、⾃社サービスである光コラボレーションモデル「オフィス光 119」をはじめ、ライフラインサービスや環境商材を組み合わせ、オフィス周りのあらゆるニーズに迅速且つきめ細かく対応することで、オフィス周りの雑務から開放し、中⼩事業や個⼈事業主の限られた経営資源を本業に集中する環境の構築と企業価値の向上に注⼒しております。
⽇本経済の活性化は、中⼩企業や個⼈事業主の成⻑なくしてはあり得ません。
当社は、光コラボレーション事業を中核に、情報通信事業者として更なる信頼と認知の向上並びに、あらゆる情報通信サービスをワンストップで提供する当社の総合⼒を⽣かした付加価値の⾼い独⾃のサービスを構築し、情報化社会の⼀端を担う次世代カンパニーを⽬指し、中⼩企業、個⼈事業主の最良のパートナーとして⽇本のより良い社会づくりに貢献してまいる所存です。当社は、全てのステークホルダーの皆様の期待にお応えするよう引き続き努⼒してまいります。今後とも、より⼀層のご⽀援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
HP 代表メッセージより引用
中小企業や個人事業主をサポートし、共に成長していきたいという決意が伝わってきますね。
では株式会社東名の会社概要をみていきましょう。
会社概要
経営理念
お客様に感動と満足を提供し続けます。
常に悩みや課題を抱えている中小企業に対し、通信をはじめとするライフラインを駆使して生産性の向上や環境整備を行うことで、中小企業を豊かにしていき、日本のより良い社会づくりに貢献したいという理念を掲げています。
事業内容
下記、株式会社東名の事業内容になります。
中小企業・個人事業主向けオフィスサービス会社。オフィス光119(光回線サービス)、オフィスソリューション(情報通信機器販売、エコロジー商材)、ファイナンシャル・プランニング(保険取次)の3事業を展開。中小企業の課題を解決するパートナーへ、インターネットをはじめとする通信から電力・ガス・水に至るまでの「ライフライン」をサポート。主力商品のオリジナルブランド「オフィス光119」は光回線・プロバイダ等のオフィスに関するサービスをワンストップで提供。2016年電力販売取次サービスを開始。
引用:マネックス銘柄スカウター
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株式会社東名は、中小企業・個人事業主向けに通信インフラおよび関連サービスを提供している企業です。
ターゲットとしては、通信インフラに対する専任部署や専任者がいない小規模な企業になります。

中小企業・個人事業主の課題解決のために、3つの事業を行っています。

それぞれについて、詳しくみていきましょう。
オフィス光119事業
オフィス光119事業では、中小企業向けの光コラボレーション「オフィス光119」を提供しています。
この「オフィス光119」は、NTT東日本・西日本が提供している光回線の速度や品質を保ったまま、多機能な付加価値をつけてリーズナブルに運用できるサービスになります。
さらに「オフィス光119」はオプションサービスも充実しており、必要に応じて活用することで顧客の課題解決に繋げていきます。

オフィスソリューション事業
オフィスソリューション事業では、「情報通信機器販売(セキュリティ)」「エコソリューション」「Webサービス」といったサービスによってオフィスでのトラブルや困りごとをきめ細かくサポートしており、自社コールセンターによる課題解決や技術者派遣による工事対応などで全国のエリアをカバーしています。

また、通信環境以外にも事業者のコスト課題を多角的に解決する為、電気・ガス・水を加えた、オフィスの総合的なライフラインサービスを提供しています。今後はこのライフライン事業領域に注力し、業績拡大を図っています。

ファイナンシャル・プランニング事業
ファイナンシャル・プランニング事業は2009年よりスタートし、専門知識と経験豊富なスタッフが保険会社18社の商品から顧客の最適な保険選びをサポートしてくれる、来店型の保険ショップを展開しています。
現在は個人向け商品の取り扱いを主体としていますが、基盤を強固にした上で法人向けの保険提案にも事業を拡大していく様です。

業績・指標
売上推移

売上は順調に伸びています。
2020年8月期についても、売上高は9.4%、営業利益は24.7%の成長を見込んでいます。
また、5年4月よりストック型のビジネスに移行してから売上高・営業利益共に最高を更新しており、ストック比率は84.2%(2019年8月期)と非常に安定しています。
この調子でストック型ビジネスである「オフィス光1190」の契約を積み重ねていけば、今後も安定した成長が見込めそうです。

指標

株価指標的には、非常に魅力的な状態となっています。
株価も比較的安く、時価総額もまだ小さいです。また、ROEやROAが高い上、PERも情報・通信業種のマザーズ銘柄としては”超”がつくほどの割安水準となっています。
自己資本率も優秀な水準ですが、まだ成長期という事で配当はありません。
チャート

4/3時点の週足チャートです。
上場後一気に下落しましたが、7月頃から上昇トレンドに入って一時1,700円あたりの高値をつけています。
しかし年が明けて新型コロナの影響が市場に出始めてからは株式会社東名の株価も急落し、一時は800円を割り込む場面も見られました。
現在はコロナショック真っ只中で底値の見極めは難しい状況ですので、チャートでの判断は厳しいかと思います。
市場が落ち着いてから購入するか、リスクを取って割安だと思う段階で仕込むかは投資手法やメンタル許容度次第といった状況でしょうか。
まとめ
先述の通り、現在は新型コロナの影響で多くの銘柄が割安な水準まで下落しています。
東名においてはある程度安定した売上が見込めるストックビジネスを手掛けていることもありますが、現在の状況は国・世界規模で今後の経済への影響が読めない状況です。
指標的には非常に魅力的な水準になってきていますが、リスクを極力避けたい方は実体経済への影響が見えてきてからの検討の方が無難かと思います。
以上、株式会社東名の銘柄紹介となります。
ここで紹介した内容は購入を推奨するものではありません。あくまでも、自己責任において投資判断をお願いします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。