2019年に新規上場を果たしたオーナー企業を紹介する「頑張れ!創業社長」のコーナーです。
このコーナーは、テンバガー銘柄の発掘を狙いとしております。

株式投資を行うなら一度はテンバガー銘柄を保有してみたいと思う方も多いと思いますが、過去の傾向より、テンバガー銘柄の共通点として下記の条件が挙げられます。
- 時価総額300億円以下
- 上場してから5年以内
- 株価が500円以下の低位株
- オーナー企業で、創業者が筆頭株主
他にも業種や成長性などの条件を挙げられることもありますが、概ねこのような条件の銘柄がテンバガー銘柄となる可能性が高いです。
このコーナーで新規上場のオーナー企業を紹介することで、憧れのテンバガー銘柄選びの参考にして頂ければと思います。
今回は、3月に上場したこの企業を取り上げます。

目次
創業社長
社長紹介
では、見事東証マザーズに上場を果たした創業社長をご紹介します!
大石 良社長です!!

穏やかな表情で、優しい印象の社長さんです。
大石社長は1973年、新潟生まれ。
新潟高校、東北大学経済学部を卒業し、1996年に丸紅株式会社へ入社後、インターネット関連ビジネスの企画・営業に従事されています。
その後、2000年に株式会社サーバーワークスを設立され、代表取締役に就任。
あまりにも「クラウドクラウド」と言っていたら社員から「大石蔵人之助(くらうどのすけ」というあだ名を付けられたそうで、「大石蔵人之助、今日のプレゼンが面白くなかったら切腹します!」と宣言してから行う「切腹プレゼン」が持ちネタだそうです。
SNSも利用されているので、是非ご覧になってみて下さい。
株主へのメッセージ
株式会社サーバーワークスは、平成31年3月13日、東京証券取引所マザーズ市場に上場いたしました。
ここに謹んでご報告させていただくとともに、皆さまのご支援、ご高配の賜物と心より感謝申し上げます。「クラウドで、世界を、もっと、はたらきやすく」というビジョンのもと、クラウドの活用によって、より多くのお客様が競争力を高めつつ、はたらきやすい環境を整えることができるよう、社会の変革と企業価値の向上に取り組んでまいります。
皆さまにおかれましては、今後とも、より一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
HPより引用
ここでもキーワードの「クラウド」が出てますね。
社員から蔵人之助と呼ばれるのも納得です(笑)
では、どういう会社なのかを見ていきたいと思います。
会社概要
経営理念
クラウドで、世界を、もっと、はたらきやすく!
コンピューターの場所にしばられず、所有による制限にしばられず、自由にコンピューターを使いこなす「クラウドというアイディア」をもっと世の中に広めたい。
そして、より多くの企業がクラウドによって競争力が増し、そこではたらく社員のみなさんが「はたらきやすい環境になった」と喜んでいただける社会にしたい。
この理念には、こういった熱い想いが込められています。
事業内容
下記、株式会社サーバーワークスの事業内容になります。
クラウドインテグレーター会社。
アマゾンAWSに特化、ソリューション提供を軸にクラウドコンピューティング事業(導入移行支援・運用支援・運用代行サービス、リセール、自動化ツール提供)を展開。
APNプレミアコンサルティングパートナー(AWS最上位のコンサルティングパートナー)としてコンサルティング業務、設計・構築基盤業務を提供。
ストックビジネスのリセール事業は、AWSリセール、AWS運用自動化サービス、MSP(AWS運用代行)から構成。
大規模マイグレーションプロジェクトの獲得、デジタルトランスフォーメーション支援(クラウドによる働き方改革)に注力。
テラスカイ<3915>の持分法適用会社(クラウドに特化した運用会社スカイ365を共同設立)。
2018年NTTデータ・NTTコミュニケーションズと資本業務提携。
主要取引先はHENNGE。
引用:マネックス銘柄スカウター
銘柄分析におすすめのツール”マネックス銘柄スカウター”を利用したい方はこちらからどうぞ!!
株式会社サーバーワークスは、AWS(Amazon Web Services)に特化したインテグレーション事業を行っており、2014年に日本で初めてAPN(AWS Partner Netwark)のマネージドサービスプロバイダー コンピテンシーを取得しています。
また、数万を超えるAWSのパートナーから認定される最上位パートナーである「プレミアコンサルティングパートナー」に2014年から継続して認定されています。
この最上位パートナーは、世界で88社、日本で8社しか選出されておらず、当社の強みとなっています。
ビジネスモデルとしてはクラウド戦略のコンサルティング、導入から移行後の運用まで一貫したサービスを提供しており、新規導入企業を開拓しクラウド導入の支援を図ることで「フロー売上」を拡大しつつ、AWSリセール・自社サービスである「Cloud Automator」・MSP(AWS運用代行)による「ストック売上」を積み重ねることにより、継続的・長期的な安定収益化を図っています。
【主要サービス概要】
クラウドインテグレーション
顧客がクラウドを通じて実現するビジネス目標の設定から、実際の移行作業、クラウド導入後の運用計画に至るまで、クラウドに最適化された設計を行います。
リセール
AWS運用の自動化を実現するサービスである「Cloud Automator]を自社で開発・提供し、独自の付加価値をつけたソリューションとして顧客にリセールします。
MSP(Managed Service Provider)
システムの性能監視や障害時の復旧対応など、24時間365日体制でインフラからミドルウェア層までをカバーする運用代行サービスを提供します。

決算説明会資料より
業績・指標
売上推移

売上はきれいな右肩上がりのグラフになっています。
2018から2019年にかけて、採算性改善と不採算案件の抑制努力の結果、売上総利益率が非常に向上しています。
セグメントでみるとリセール事業が全体の7割以上を占めており、ストックビジネスとして今後も安定的に売上を伸ばしていきそうです。
Amazon(アマゾン)の関連銘柄とみることもできますので、今後の注目度も高いと思います。
指標

1/10現在の株価は8,720円です。
自己資本率が高く、ROEも非常に優秀です。
時価総額はテンバガーの要件を満たしていますが、PERは100.2倍、PBRは11.13倍と、同じ情報・通信業の業種平均と比較してもかなり割高な水準です。
配当はまだなしですね。
チャート

上場からの週足チャートです。
上場から一時5,000円近くまで下げましたが、そこから反転して上場時の水準まで戻ってきています。
日足チャートでは8,000円~9,000円のレンジ相場を形成しそうな状況ですが、さて、ここからどういう動きを見せるでしょうか。
まとめ
ストックビジネスを展開している当社は、今後も安定的に業績を伸ばしていくことが予想されます。
また、IT業種であり、Amazon(アマゾン)関連銘柄という強みもある為、非常に魅力的な銘柄です。
テンバガー銘柄としてのポテンシャルは十分にあると思いますが、株式分割によりもう少し取引が活発にできる水準まで株価を落としてもらえると、将来的な達成の可能性が見えてくるかもしれませんね。
以上、株式会社 サーバーワークスの銘柄紹介となります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。